2014年7月27日日曜日

8・6ヒロシマ大行動へむけて、高陽第一診療所労組が決議


 7月23日に高陽第一診療所労働組合の臨時大会が開催され、8・6ヒロシマ大行動に向けた特別決議があげられました。以下、紹介します。


「7.1集団的自衛権行使容認の閣議決定を許さず、
8・6ヒロシマ大行動へ総決起しよう」
高陽第一診療所労働組合 臨時大会特別決議

 7月1日、安倍政権は集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。鹿児島の川内原発再稼動、辺野古新基地建設、オスプレイの全国での飛行、武器輸出など閣議決定をもって、堰を切ったように一気に戦争への道を暴走し始めました。ウクライナ情勢、イスラエル軍の地上部隊によるガザへの侵攻と、閣議決定から1ヵ月も経たないうちに戦争が目に見える形で情勢が進んでいます。世界大恐慌という資本主義の危機は、労働者民衆を戦争に引きずりこみながら急速に崩壊に向かっています。危機の根底には、アメリカを盟主とする大国が、これまでのように世界を支配する事が出来ない現実があります。労働者が生きることも出来ない、戦争に行き着く以外ないような社会は変えるしかない、そうした怒りが、膨大な労働者の中から湧き上がり満ち溢れています。
 安倍政権は戦争の道を進める一方で、労働者には、「残業代ゼロ法」や「限定正社員制度」で労働者の10割非正規職化を推し進めています。労働者に対して、戦争で死ぬか、過労死するかと言わんばかりに、低賃金で働かせて労働者に命を差し出せということです。医療福祉職場においても、新成長戦略の方針の下に明確に医療福祉への市場原理、「命よりも金」が貫かれようとしています。
世界大恐慌の中で今すべての労働者が歴史の分岐点に立っています。戦争の問題は労働者の問題として、闘う労働組合が時代の先頭に立つときが到来しました。自分たちの子や孫、つながるすべての人たちと戦争を止めるために労働組合が団結を作り、大きくしていきましょう!労働者が団結すれば社会をかえる力を持つことが出来る。その力は労働者一人ひとりにあります。

被曝69周年8月6日を巡って、安倍首相を記念式典に出席させるな、安倍政権を倒せという声が吹き出しています。誰よりも核と戦争を憎む被爆者の怒り、被曝の強制と棄民化政策によって「命と暮らし」を破壊されている福島の怒りをひとつにして安倍政権を打倒していきましょう!
 高陽第一診療所は国が被爆者、被爆二世を切り捨てている事に怒って、国に救済を求めるのではなく、自らの手で「自分たちが生きるための医療機関を作ろう」とカンパや基金で設立された病院です。その闘いは被爆者が自らを解放して被爆者こそ胸を張って生きていこうという闘いだったのです。その闘いは脈々と現在の8.6ヒロシマに受け継がれています。7.1情勢で安倍政権が戦争できる国への舵を切った中で、8.6ヒロシマ大行動を、ヒロシマ・ナガサキとフクシマの怒りをひとつに、労働運動と国際連帯の力で戦争を止めて、全原発廃炉、核廃絶の実現をかちとる大集会として成功させましょう。高陽第一診療所労働組合は今年の8・6ヒロシマ大行動に総決起し、職場と地域の団結拡大で勝利を勝ち取ることを決議する。
2014年7月23日
高陽第一診療所労働組合

2014年7月20日日曜日

民主労総ソウル本部からメッセージが届きました

 8・6ヒロシマにおける「全原発廃炉、安倍政権の戦争政治打倒の世界大会」を支持します。
 韓国ではセウォル号の惨事によって、全国民が政府とパク・クネ大統領の責任を追及して闘い、公共部門の民営化反対闘争、非正規職撤廃闘争など多様な闘争を展開しています。そして日本では安倍政権の戦争政治に反対する闘争が継続しています。
人の安全と命より金もうけにひた走る資本家とそれに同調する政権が結託して進む。これが両国で共通して起きていることのようです。
 日本では原爆被害市民・労働者の問題がまだ解決されず、原発の問題についても政府と資本は事実隠蔽と黙認で真実を無視しています。韓国ではセウォル号惨事に対してまだ遺体引き上げ作業も進まず、そして誰も責任をとる者がなく、国民の怒りをより一層広めています。
 核、原発、戦争の問題は、全世界労働者・市民が反対し闘争しなければならない問題と考えます。
 8・6ヒロシマ大行動で、国際連帯を通した原発と核兵器の廃絶のために多くの労働者市民が力を結集することができたらと思います。
 民主労総ソウル本部でも同志たちと共に力を集めていきます。

民主労総ソウル本部

関連行事|避難・保養・医療 交流会

福島の子どもたちの命と未来を守ろう

避難・保養・医療 交流会

●8月5日(火)14:30~16:30
●広島市・東区民文化センター/スタジオ2(1階)

 福島に心を寄せる皆さま。8月5日「避難・保養・医療交流会」にご参加ください。
 3・11から3年が過ぎた今、甲状腺ガンが50人、疑いをふくめれば89人となるなど、子どもたちの健康は深刻な状況となっています。子どもたちの命と未来を守るために何ができるかいっしょに考えていきましょう。
 避難・保養・医療の問題を一体的に取り組む視点から、この交流会を企画しました。ふくしま共同診療所の医師、韓国・東国医大教授からの問題提起も予定しています。各地で保養・避難の取組みをされている方、これから取り組もうと思っている皆さんの思いを持ち寄り、いっしょに考えていきましょう。

呼びかけ/福島の子どもたちの命と未来を守ろう!保養・避難交流会
連絡先/〒730-0016 広島市中区幟町14-3-705 8・6ヒロシマ大行動
tell & fax/082-221-7631 担当/090-6849-1193(伊豆)

英語版のビラができました

https://sites.google.com/site/86hiroshimadaikoudo/files/86bill2014eng.pdf?attredirects=0&d=1 

2014年7月19日土曜日

関連行事|解雇撤回・非正規職撤廃!日韓連帯集会

被爆69周年8・6ヒロシマ大行動へ!
合同・一般労組全国協は安倍打倒の先頭にたとう!

 被爆69周年の8・6ヒロシマは、安倍政権の集団的自衛権行使・改憲、原発輸出・再稼働、武器輸出、労働規制撤廃との、全面的な対決の場となりました。国鉄闘争を基軸に職場・地域で闘い階級的労働運動の前進と国際連帯闘争の発展をかちとった、国鉄闘争全国運動6・8全国集会の地平をさらに大きく前進させていきましょう。
■8・6ヒロシマで安倍打倒!
 新自由主義の崩壊は、労働者の命と生活を奪い、戦争する以外に資本主義が延命できないところに追い込まれています。金のためには労働者の命など何とも思わないヤツらが、再び三たび世界中を戦争に引きずり込もうとしています。ヒロシマ・ナガサキを繰り返すことなど絶対に許す訳にはいきません。安倍政権は「エネルギー基本計画」で原発再稼働とならんで核燃料サイクルの維持を明確にし、プルトニウムの保有にあくまでもこだわっています。核武装に向かう安倍政権を絶対に許すわけにはいきません。
 子どもたちの甲状腺がんを「原発事故が原因ではない」と居直り、「最後は金目」と言いながらまともに補償もせず未だに放射能汚染の高い地域へ帰還を強制し、福島原発事故の責任を全くとらないばかりか人の命を何とも思っていない安倍政権に、「金じゃないふるさとを返せ」という怒りが吹き出しています。
 同時に安倍政権は、「成長戦略」で派遣法改悪や労基法の解体を強行し、非正規職化を推し進め、賃下げ、首切り、強労働を強制しています。労働者から搾れるだけしぼりとり、「国のために命を差し出せ」と戦争までやろうとしているのです。何が「国民を守る」か!青年労働者が労働組合に展望を見いだし、続々と立ち上がっています。追いつめられているのは安倍政権のほうです。フクシマの怒り、ヒロシマの怒り、世界中の労働者の怒りをひとつにして、8・6ヒロシマで安倍政権を打倒しましょう。
■フクシマとともに、ヒロシマの怒りを解き放つ
  被爆69周年をむかえてなお、被爆者の怒りは決して押さえ込むことはできません。フクシマ圧殺を許さず、ふくしま共同診療所建設の闘いと被曝労働拒否のストライキをヒロシマ・ナガサキの闘いの核心にすえて、全ての原発を廃止し核廃絶にむけ闘いましょう。原発再稼働と改憲・戦争・核武装に突き進む安倍首相の祈念式典出席を絶対許さず、被爆69周年の8・6ヒロシマを「戦争か革命か」の一大焦点に押しあげましょう。広島連帯ユニオンは、「広島の労働者」の誇りにかけて、ヒロシマのすべてを解放する闘いに立ち上がります。ともに団結して闘いましょう。
■8・6の核心的闘い=アクオ西日本の解雇攻撃と闘う
 広島の老舗百貨店「福屋」の地下食品売場5番レジを請け負うアクオ西日本は、広島連帯ユニオンの谷口組合員(8・6ヒロシマ大行動事務局長)を7月末で契約を打ち切る雇止解雇攻撃をかけてきました。福屋はレジをそれぞれ別の会社に請け負わせ、谷口組合員はそこで2ヶ月更新の非正規労働者として働いています。この解雇攻撃は、外注化・非正規職化をすすめる一方で正規職には一層の強労働・長時間労働を強いる、安倍政権の「成長戦略」労働規制撤廃の攻撃そのものであり、同時に労働者に戦争を強制する攻撃です。資本は、広島連帯ユニオンが広島のド真ん中に登場し、非正規職撤廃の闘いの声が上がったことに心底震え上がっています。非正規職撤廃を広島の繁華街一帯に訴え、労働組合の力で非正規の現実をひっくり返していく、今夏8・6の核心的な闘いに押しあげましょう。
■あらゆる怒りを束ねて力に変える労働組合を
 安倍政権のめちゃくちゃな暴走を許しているのは、労働組合の体制内幹部が屈服しているからです。私たちは国鉄決戦を基軸に、外注化阻止の動労千葉の闘い、被曝労働拒否の動労水戸・国労郡工支部の闘い、そして非正規職撤廃の鈴コン分会の勝利判決をもぎとってきました。東京都知事選への革命派としての鮮烈な登場、泉佐野市議選の勝利、さらに杉並区議補選での労働組合拠点建設、その中軸に合同一般労組全国協がしっかりとすわり牽引してきました。動労総連合を全国につくり、四大産別の闘いと一体で、闘う労働組合を本格的に登場させましょう。8月5日には、韓国大邱の非正規職撤廃を闘う民主労総の仲間とともに「解雇撤回・非正規職撤廃!日韓連帯集会」を開催します。動労千葉派の闘いが新自由主義と対決する世界中の労働者と海を越えて結びつくときです。8・5〜8・6の闘いを大成功させ、階級的労働運動の拠点建設と国際連帯で、改憲・戦争の安倍政権を倒せ!民営化・外注化と非正規職化をぶっとばせ!

8・5〜8・6行動方針

<合同一般労組全国協議会関係行事>
85日(火)
13:0014:00 民主労総と全国協の懇談会(東区民文化センター)
全国協の役員は極力参加してください 役員以外の方の参加も歓迎します
14:3016:30  解雇撤回・非正規職撤廃!日韓連帯集会(東区民文化センター)
広島連帯ユニオン・全国協共催 発言を希望される方は事前に連絡ください
16:4018:10  青年労働者交流集会(東区民文化センター)
21:0022:30 民主労総歓迎交流会(別会場にて・当日参加集約します)

<被爆69周年8・6ヒロシマ大行動主催行事>
参加費2日間1500円、1日各1000
8・6ヒロシマ大行動のブログ http://86hiroshima.blogspot.jp
85日(火)
18:3020:30  全原発廃炉・核廃絶ヒロシマ世界大会
(東区民文化センター 大ホール)
86日(水)
7:00 8:15 86ヒロシマ・アピール集会 (原爆ドーム前)
8:20 9:20 首相式典出席弾劾・中国電力包囲デモ
12:3014:00  86ヒロシマ大行動大集会(広島県立総合体育館・小アリーナ)
14:3016:00 86ヒロシマ大行進(市内デモ 平和資料館前解散) 

<財政方針>
8・6ヒロシマ大行動への組合賛同をお願いします(3口3000円)
個人の賛同もぜひ集めて下さい(1口1000円)
民主労総3氏を招聘するためのカンパをよろしくお願いします

<民主労総の参加者紹介>
林福南(イム・ボンナム 城西工団労働組合委員長)
金憲柱(キム・ホンジュ 民主労総慶北本部一般労組副委員長・慶山移住労働者センター長)
昭映(パク・ソヨン 医療連帯大邱支部非正規組織局長
参考:70年代のままの工団、「低賃金、長時間労働」量産の主犯
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2014/1395175476019Staff/

<会場案内>
広島市東区民文化センター→広島駅新幹線口から新幹線高架橋沿いに東へ徒歩10
広島県立総合体育館→広電「原爆ドーム前」から北へ徒歩6分(375㍍)
 

解雇撤回・非正規職撤廃!日韓連帯集会」の成功に向け、圧倒的なカンパをお願いします!
 今年の8・6ヒロシマ大行動には、韓国反核医師の会のキムイクジュン先生に加えて、韓国の大邱慶北地域の労働組合から、解雇撤回・非正規職撤廃を闘う3名の民主労総の仲間が参加します。
林福南さん(城西工団労働組合委員長)、金憲柱さん(民主労総慶北本部一般組副委員長慶山移住労働者センタ長)、朴昭映さん(療連大邱支部非正規組織局長)を迎えて、お互いに意見を交わし交流を深めて行きます。
 安倍政権による集団的自衛権行使の閣議決定をもって、世界情勢は「戦争か革命か」の激動にさらに深々と突入しました。国境を越えた労働者の階級的団結が決定的となっています。日韓連帯集会の成功をもって、解雇撤回・非正規職撤廃の闘いをともに闘い、国際連帯のさらなる前進を勝ち取っていきましょう。
 圧倒的なカンパを訴えます!
2014年7月
広島連帯ユニオン



<現地連絡先>
広島連帯ユニオン
731-0101広島市安佐南区八木4--(2階中央)
     電話:082-873-1446  FAX082-873-1475
     E-mailrentai-uniontheia.ocn.ne.jp
     携帯:070-5521-0897(一貫田)

2014年7月16日水曜日

関連行事|『福島・希望の写真展』が開催されます

集団的自衛権容認で若ものを戦場に送る安倍はヒロシマに来るな!

安倍の原発再稼働反対、8・6ヒロシマ大行動に参加しよう!



 『福島・希望の写真展』
殺処分に反対する吉沢正巳さんの『希望の牧場』の記録

 2011年3月11日から3年4ヶ月。日本政府と東京電力がグルになって福島原発事故の責任をとらず、安倍政権は「アンダーコンオロール」と大ウソをついて、オリンピック招致を決めました。収束のウソを広めるために復興が叫ばれ、楢葉町の住民は帰還を強制されようとしています。この非情な棄民政策は被災者を避難住宅から追い出し、補償を打ち切るためです。
 その上、確実に放射能による健康被害は深刻化しています。子どもの甲状腺ガンが通常の100倍以上(すでに89人!)も発症しています。安倍政権がどれだけ卑劣に「甲状腺ガンと原発事故は無関係」と沈黙を強制しようとしても、もはや住民の我慢は限界を超え、「責任を取れ!再稼働反対!」の声は日ごとに増すばかりです。
 小西のぶ子記念館では『炎の巡礼者』と呼ばれた小西のぶ子さんの「反戦・反核・反原発」の思いを継承するものとして、「あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない3・11反原発福島行動2014行動」に参加し福島の怒りを共有しました。そこで始めて畜産農家の吉沢正巳さんにお会いしました。吉沢さんの「殺処分を拒否する」という生き方に、牛とともに福島第一原発の生き証人になるという覚悟を見たのです。生涯を被曝者解放・日本帝国主義打倒に捧げた小西のぶ子さん(峠三吉の義姉)に共通するものです。ぜひ、写真展にお越しください。8・6ヒロシマ大行動関連企画として開催します。

◎日程 7月22日~7月31日(26日は休み)
◎会場 広島市まちづくり市民交流プラザ・南棟1Fロビー
    (広島市中区袋町。旧日銀裏手)
◎主催 小西のぶ子記念館


『福島・希望の写真展』開催挨拶にかえて

吉沢正巳

 福島県双葉郡浪江町、原発から直線14キロ地点の希望の牧場です。原発の爆発音を聞いてしまいました。そして原発から吹き上げるあの真っ白い噴煙だって見てしまいました。350頭の牛たち、今も生きています。見捨てられない。でもたくさんの仲間の牛飼い農家さんが牛を見捨てて逃げた。そうするしかなかった。もう本当に無念。みんなの気持ち、どうだったんだろうと考えます。僕は被曝を覚悟しながら、今も売れない牛を飼い続けております。生きた証拠として、生涯命つきるまで、この全頭の牛が命つきるまで運命をともにしたいと思います。
 この牛たちは国によって全部殺処分しろと言われてい ます。そういう圧力の中で、何人もの多くの農家さんがつぶれたか。もう二度と牛飼いなんかできやしない。自分の町に戻ることもできないだろうと思います。浪江町、あれから3年。津波で200人近い人が命を落としてしまった。そしてあれから避難の中で、300人を超える人がもう亡くなっている。仮設住宅で次から次へ、命を落とす人が、これからたくさん出るでしょう。半強制的な収容所。それが仮設住宅の実態だろう。寒い、狭い、ストレス。そういうなかで避難民は今、数べらしの扱い。つまり国による棄民の扱いを受けていると思います。
 東京電力は私たち避難民に対してまともな財物補償をなかなかやろうとしない。線引き を決め、そこに差別を設け、みんなでいがみ合いが始まる。彼らの本心はわかっている。総額を払いたくないんだ。棄民なんだ。40年間にわたり、東京、首都圏の電気を福島や青森、双葉郡が支えた、いまおれたちが捨てられるはずがない。邪魔者。牛たちの扱いも同じだろうと思います。牛たちの殺処分の指示は棄畜政策。そして僕たちにかけられている邪魔者扱いの果ては、棄民の政策。僕たちは残りの人生の問題として、この東京電力と国と、もう人生をかけて闘うしかない。なんで僕たちが、僕たちが原発事故を起こしたわけじゃないだろう。なのに僕たちが、犠牲者として捨てられる扱いを。つまり自滅の道を今たどろうとしています。
 除染。ふざけるな。できるわけないだろう。除染なんかしたって 、浪江で米づくりができるか。できないよ。僕らは未来をつぶされた。だからおれたちはこの無念、空しさ、怒りをもって、残り人生を生きていくしかない。仮設住宅で人生終わってしまうのか。あるいは立ち上がって、この原発の時代をのりこえる国民の壮大な、深い連帯、広い連帯。今がその時だ。立ち上がろう。僕らはこの世にいたい。
 決死、救命、団結。決死、救命、団結。広い連帯を作ろう。


韓国から参加される金益重先生・姜恵楨さんを紹介します

金益重先生のプロフィール

1987年2月 ソウル大学医学部卒業
1992年9月 ソウル大学医学部博士(微生物学専攻)
      ~現在東国大学医学部教授
1999~2002年 慶州環境運動連合発起人および政策委員長
2009年11月~2012年10月 慶州環境運動連合常任議長(現在は研究委員長)
2009年12月~2011年1月 慶州市月城原発放射性廃棄物処分場民間環境監視委員会委員
2010年10月~現在 慶州核安全連帯運営委員長
2011年11月~2012年10月 脱核エネルギー教授会実行委員長
2011年12月~2012年10月 韓国反核医師会運営委員長


写真、右から4人目がキムイクジュン先生。右端は8・6実行委員会の中島健共同代表(3月25日韓国慶州市役所。廃棄物処分場建設予算をめぐる疑惑を告発する記者会見で)

 

姜恵楨さんのプロフィール

カン・ヘジョン ( KANG Haejung)
市民放射能監視センター運営委員

◯学歴
-延世大学 社会福祉学科、卒業
-同志社大学大学院 文学研究科 博士前期及び後期課程、修了
-ソウル大学 原子力政策専門家課程、修了

1993年より日本において
-日韓会議通訳及び翻訳業、
-慶応大学・立教大学・日本外国語専門学校にて非常勤講師

2000年より韓国において
-日韓会議通訳及び翻訳業
-聖公会大学にて外来教授

◯その他
 ・ 日韓会議通訳及び翻訳業
脱核時代」運営委員
・「環境運動連合」エネルギー気候委員
・「アジアの平和と歴史教育連帯」国際協力委員長
・「韓国挺身隊問題対策協議会」国際協力委員長

2014年7月15日火曜日

谷口事務局長へのインタビューが『NAZEN通信』No.15と『婦人民主クラブ』7月15日号に載りました

解雇撤回と戦争反対・核廃絶は生き抜くための闘い!

安倍を8・6の力で打倒しよう!

『NAZEN通信』No.15より

NAZEN 呼びかけ人の壹貫田さん(広島連帯ユニオン書記長)が、8・6ヒロシマ大行動実行委事務局長の谷口恭子さんに、8・6にむけた決意をうかがいました。

壹貫田 今年の8・6 は、安倍首相が集団的自衛権の行使を閣議決定して、8月6日に広島の祈念式典に参加するという情勢です。広島での動きはどうでしょうか?

谷口 広島でも、被爆者をはじめ、安倍に対する怒りはあふれています。一方で、広島市は安倍と一体となって8・6ヒロシマの怒りをつぶそうとしています。亡くなった被爆者や生き抜いている被爆者の思いに応えるのは、安倍を打倒すること―広島が安倍を拒否することだと思います。7 月9 日、広島市に対して、安倍を呼ぶなという申入れを行いました。広島こそが、「鎮魂・祈り」ではなく、安倍打倒の声と行動を束ねていくことだと思っています。

壹貫田 実行委員会でも熱心な討論が行われていますが。

谷口 これまでは戦争と労働の問題が別々に論じられていたのですが、自分の雇い止め解雇の問題もあって、前回の実行委員会から大きく変わってきました。戦争も首切りも、「命より金」の安倍政権や経営者が自分の利益を守るためにやっている。敵は一つです。労働運動も反戦・反核運動も、絶対反対の団結を作っていくのが重要だという論議になってきました。

壹貫田 谷口さん自身が広島連帯ユニオンに加入し、解雇撤回に立ち上がっています。その闘いと8・6の闘いがつながっている具体例がありますか?

谷口 非正規労働者の怒り、青年の怒り、女性の怒りは、私の職場にもすごくあります。採用されて最初に交わす言葉は「ここだけ?」です。みんなダブルジョブやトリプルジョブで、おそらく休日もまともになく、長時間労働をさせられています。他方で「正社員には絶対なりたくない。正社員は地獄だ」という若者も。結局どこもブラックなんです。やはり「この職場で闘う」という労働組合が必要だと確信しました。

壹貫田 職場の皆さんの反応はどうですか?

谷口 雇い止めがハッキリした時は、みんな心配してくれて。「許せない」「ストライキでも」という思いはすごくあるんです。でも資本の分断があって、組合に入って解雇撤回でいっしょに闘う、とストレートにはいかない。ここをどう突破するかが問われていると痛感しています。それをやり切ったら安倍も倒せると思います。

壹貫田 ほんとうに8・6 の課題そのものですね。実行委員会に参加した皆さんが、それぞれのところで組織化していくために貴重な討論になりました。

谷口 実行委員会のメンバーが一つに団結することができたと思います。今年は韓国からも反核を闘う医師の方や民主労総の仲間が参加されます。日韓の労働者の敵は一つ、一つの労働者階級として団結していきたいと思います。

壹貫田 最後に、全国のみなさんへ一言お願いします。

谷口 今年の8・6 は平日のど真ん中ですが、休みをとって、ぜひ広島に来て下さい。福島の怒り、被爆者の怒りを一つにして安倍を倒せ!核と戦争をなくそう、のアピールを世界に発しましょう。

NAZEN通信のダウンロードはこちら(すべての原発今すぐなくそう全国会議)から

http://nazen.info


 『婦人民主クラブ』7月15日号より

8・6ヒロシマ大行動事務局長の谷口恭子さんが、デパート食品売り場レジの職場で雇い止め通告を受け、解雇撤回闘争を闘っています。支部会員で広島連帯ユニオンの執行委員でもある森実智恵美さんがインタビューし、8・6ヒロシマと一体でたたかわれている外注化・雇い止め解雇撤回!について聞きました。

雇い止め解雇撤回!ー職場包囲する広島連帯ユニオンのデモ


[森] まず、最初に今日7月6日夕方行った谷口さんの職場福屋デパートを包囲するデモを行った話から。広島連帯ユニオンとして谷口さんの雇い止め解雇撤回を掲げてのデモでしたが、その目的は?

[谷] あきらめが当たり前の仲間に、闘ったら今の職場の状況や雇い止め解雇をひっくり返せることを示したかったです。

[森] 注目度バツグンでしたね。広島連帯ユニオンは、福屋デパートを含む広島市の中心街、商店街で働いている非正規労働者、とりわけ若い労働者の怒りと結びつく大きなスタートを切れたと感動しています。

[森] では、5月22日、アクオ西日本に7月末で雇い止め解雇を通告されたとき、まず頭に浮かんだ事は?

[谷] はあ?何で!許せない!でしたね。会社に「モノを言う」から切られるのか、直後にはそう感じました。

[森] 谷口さんは、その時点では、職場で広島連帯ユニオンの組合員であることを明らかにしていましたよね。

[谷] はい、4月下旬に、それまでは「自動更新」だったのに、アクオ西日本が「更新しない場合もある」とスタッフに個人面談を設定してきたので、労働組合として構えることが重要と思って組合員通告をして面談に臨みました。この時には、雇い止めの話はなかったんです。

[森] 今回の雇い止めは谷口さんだけ?

[谷] はい、雇い止めは私だけです。同僚は皆ビックリして怒っていました。理由がわからない、ひどい、許せないと。

非正規だらけのデパート 労働者はダブル・トリプルジョブ


[森] ところで、働いている職場の状況を話してください。

[谷] 「福屋」という広島の老舗デパートの食品売り場レジで働いています。レジは、元々は社員がやっていた仕事です。今は、5台あるレジの内フル稼働している3台のレジは、それぞれ別の派遣会社に外注されています。

[森] どういう人たちが働いているんですか?

[谷] 主婦パート、家族の介護をしながらダブルジョブで働いている独身の女性、20代の青年はそのほとんどがダブル・トリプルジョブで女性が多いです。新しく職場に来た人への最初のあいさつは、「ここだけ?」です。

[森] 安倍政権が「女性の活用」を掲げていますが、どう思いますか?

[谷] もうすでに嫌と言う程こき使って「活用」しているじゃないかと怒りがわきます。同僚に夜11頃連絡をとったら「今、まだ別の仕事中!」というような事も。仕事の掛け持ちで一ヶ月休日が全くない人もいます。

派遣会社の無責任は、新自由主義の典型


[森] 広島連帯ユニオンは、雇い止め解雇通告に対して即刻アクオ西日本に団体交渉を申し入れました。

[谷] アクオ西日本は、弁護士をたてきたんですが、この弁護士が働いている労働者の現状を無視して、自分の都合だけで日程をかってに設定したり、とにかく高圧的態度で日程をきめないままで、腹がたちます。でも本当に驚いたのは、アクオ西日本の対応です。雇い止め解雇を通告してきた責任者が「(谷口の解雇について)私はわからない」「会社にわかる者はいない」「団体交渉をする気はない」と言うのです。これが自分の首を切る会社の対応か!と。

[森] 新自由主義の極みですね。無責任きわまりない!
この間、福屋デパートの前で出退勤の労働者やお客さん等通行人に、谷口さんも広島連帯ユニオンとして登場して「解雇撤回!」のビラを配布し、宣伝をやっていますね。職場の人たちの反応は?

[谷] 衝撃が走っています。アクオ西日本とやりあっていた当初は「一体なにがやりたいの?谷口さんが切られるのはいいとは思わないけど、派遣だからね・・・」とか「谷口さんがもめたらアクオ西日本が福屋デパートから切られる。みんな生活がかかっているのに、他の人をまきこむな」とか、一番身近な同僚の労働者が私と敵対的関係になる構造があって、重たい雰囲気でした。
しかし、アクオ西日本や谷口個人の問題という狭い領域から、福屋デパートの外注化や非正規という働かせ方そのものを問題にして労働組合でたたかっているということが伝わってきて、重たい雰囲気はだんだん取り除かれているのを感じます。

[森] 改めて聞きます。谷口さんの雇い止め解雇の意図をどう考えますか?

[谷] 全世界の労働者が立ち上がっている状況があり、一方で無力感、絶望感、激しい分断の現実があります。その中で労働者に絶対立ち上がらせない!という資本の意図を感じます。

戦争と首切りの安倍たおせ!8・6ヒロシマに結集を!


[森] 谷口さんは、職場の仲間とjrの外注化や安全崩壊の話をしたり解雇撤回10万筆署名を持ち込む関係に入っていましたからね。資本が恐怖したんですね!
最後に、あと一ヶ月に迫った8・6ついて、8・6ヒロシマ大行動の事務局長でもある谷口さんからのアピールをどうぞ。

[谷] 私自身が雇い止め解雇を受け、外注化・非正規職・解雇撤回闘争と8・6の闘いが全く一体となりました。安倍の女性「活用」との闘いでもあります。集団的自衛権行使と戦争、原発、労働規制撤廃の安倍打倒の8・6ヒロシマ大行動を実現したいですね。その中で労働組合の拠点をつくりたいと思っています。
今、集団的自衛権行使を閣議決定した安倍首相が8月6日に平和公園に足を踏み入れ平和記念式典に参加することに、被爆者を初め多くの怒りの声が上がっています。福島の怒りと一つになり、労働運動と国際連帯の力で全原発廃炉・核廃絶を掲げた8・6ヒロシマ大行動に、全国のみなさんの大結集をよろしくお願いします。

2014年7月12日土曜日

8・6ヒロシマ大行動実行委員会から全国のみなさまへ




8・6ヒロシマ大行動実行委員会のアピール

1)7・1集団的自衛権容認の閣議決定を絶対に許さない! まさに私たちはいま歴史の分かれ道に立っています。「再び戦争、ヒロシマ・ナガサキの過ちを絶対に繰り返させない! 」——この決意も新たに8・6ヒロシマに集まりましょう。ヒロシマ・ナガサキと福島の怒りをひとつにして、戦争・原発・首切りの安倍打倒へ立ちあがりましょう。
 何が「国民の命と暮らしを守る」でしょうか。「国民」の99%は労働者とその家族です。集団的自衛権行使容認・憲法9条解体と同時に進められている成長戦略——残業代ゼロ・首切り自由・総非正規化への労働規制撤廃——。すべてが1%の資本家、権力者だけが生き伸びるための「労働者への戦争」としてしかけられています。福島で原発事故を引き起こし、労働者を被曝させ、放射能汚染地域に帰還を強制し、子どもの命を危険にさらしているのも安倍です。民営化、外注化、規制緩和でJRをはじめあらゆる職場で安全を崩壊させているのも安倍です。必死になって育てた子どもの未来も非正規、被曝、そして戦争しかない。まさしく労働者の生存と権利を根底から破壊し尽くそうとしている者こそ安倍です。
 「国の存立」「国益」「国民の生命を守る」、まさにいま安倍が言っているとおりの言葉を連ねてかつての戦争も始められ、ヒロシマ・ナガサキの惨劇にまで行き着きました。これは絶対に消せない歴史の真実です。7・1閣議決定で戦争宣言を発した安倍が、8・6平和記念式典で「過ちは繰返しませぬから」と刻まれた慰霊碑の前に立つ。これほどの被爆者への、ヒロシマへの蹂躙はありません。広島市や反動マスコミは、「3・11以来、8・6の平和公園が騒がしい」「祈りと鎮魂の8・6を取り戻せ」「首相への抗議をやめろ」などと言ってきています。一方で、広島ではとても公然とは登場できなかったような極右勢力が安倍の戦争政治で調子づき、平和公園や広島の街中で「核武装しろ」「中国、韓国を許すな」などと扇動している。この許し難い現実に対して、被爆者を先頭に激しい怒りで平和公園を埋め尽くさずして、安倍へ怒りの声をあげずして、どうして命を奪われた被爆者たちは「安らかに眠る」ことなどできるでしょうか。「過ちは繰り返しませぬから」という戦後日本の労働者民衆の誓いは、今こそ「安倍打倒」として貫かれなければなりません。
 福島の怒りがおさまらないように、ヒロシマ・ナガサキの怒りも絶対におさまらない!70年たとうと100年たとうと、戦争と被爆(被曝)を繰り返そうとする者たちを打ち倒さずには、絶対におさまらないのです。この決して消すことのできないヒロシマ・ナガサキの、そして沖縄、ビキニ、福島の怒りの火を、安倍打倒の闘いの炎として燃え上がらせましょう。

2)ヒロシマ・ナガサキの闘い、原水禁運動、被爆者解放闘争、この歴史的闘いのすべては、何よりも労働運動、労働組合の闘いとしてありました。この闘いは今、動労千葉と共に国鉄闘争の先頭に立つ動労水戸、国労郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いとして継承され、戦後労働運動、原水禁運動の限界をのりこえるものとして発展しています。動労水戸の竜田延伸反対ストが、仮設住宅住民をはじめ地域の労働者、住民の圧倒的支持と共感を集めているように、闘う労働組合が中心にたったときにものすごい力が生まれます。労働組合こそ、生産と社会の全部を回している真の主人公である労働者の団結体だからです。被曝労働拒否を貫く労働組合を中心に、被爆者の闘い、放射能から命を守る避難・保養・医療の取り組み、学生運動、農民運動、あらゆる運動が結びつき、その団結の力が国境を越えて広がるとき、核と原発をなくし、戦争をとめることができます。
 福島での被曝労働拒否の闘いと団結し、広島にこそ闘う労働組合、階級的労働運動を再生させるときです。被爆しながら必死に鉄道、電車を動かし、労働運動再建へ闘った国鉄や広電の労働組合員。「再び教え子を戦場に送り『第二の広島』をつくらぬために日本の青年教育労働者が先頭に立って闘おう」と呼びかけた朝鮮戦争下の広教組青年部の闘い。原爆で家族を失い、自らも被爆し傷つきながら生き抜くために団結し、仕事を要求して闘った全日自労広島支部の闘い等々。これらの被爆者—被爆労働者の壮絶な闘い、生と死のすべてを継承し、今に生かすのは、8・6ヒロシマ大行動実行委員会に結集する動労西日本であり、広島連帯ユニオンの闘いです。いま、峠三吉の詩「1950年の8月6日」の舞台でもある福屋デパートで、派遣で働く広島連帯ユニオン組合員(8・6ヒロシマ大行動実行委員会の谷口恭子事務局長)の解雇撤回闘争が闘われています。この闘いを広島のど真ん中に階級的団結と闘う組合をつくりだす闘いとして勝利させましょう。

3)階級的労働運動と国際連帯の力こそ、戦争をとめ、全原発廃炉・核廃絶を実現する力です。新自由主義の崩壊、資本主義体制の危機が進行する中で、東アジア、ウクライナ、イラク、世界中に戦争の危機が高まっています。今こそ国家主義と排外主義による労働者の分断を打ち破り、ヒロシマから全世界の労働者民衆に、核と戦争に絶対反対でたたかう階級的団結と国際連帯を呼びかけましょう。
 今年の世界大会にはヒロシマと福島の闘いとの連帯を求めて、韓国反核医師会のキムイクジュン先生(東国大医学部教授)、さらに広島連帯ユニオンがつながりをもった民主労総の城西工団労組、慶北一般労組、医療連帯大邱支部の仲間が参加します。この韓国の闘う医師、労働者とともに、8・6ヒロシマから核・戦争・新自由主義と闘う国際連帯の新たな発展をかちとっていきましょう。
 全国、全世界の闘う仲間のみなさんの参加と賛同をお願いします。

8月5日に開催される関連行事のご案内です

●避難・保養・医療運動交流会
 14:30~16:30 広島市東区民文化センター1F スタジオ2

●解雇撤回・非正規職撤廃! 日韓連帯集会
 14:30~16:30 広島市東区民文化センター大ホール(入口1F)
 主催/広島連帯ユニオン・合同一般労組全国協議会

<産別労働者交流集会>
●8・5ヒロシマ教育労働者交流集会
 13:00~16:00 広島市東区民文化センター2F ギャラリー
●国鉄労働者交流集会
 14:00~16:00 広島市東区民文化センター3F 音楽室
●郵政労働者交流集会
 13:00~ 広島市東区民文化センター3F 中会議室
●医療、自治体なども予定。詳細決まりしだい掲載します。

8・5オキナワとヒロシマをむすぶ全国青年労働者交流集会 in Hiroshima
 16:40~18:10 広島市東区民文化センター大ホール(入口1F)

●全国学生集会
 16:40~18:10 広島市東区民文化センター大会議室

2014年7月10日木曜日

安倍首相を8・6に広島に呼ぶな〜広島市に申し入れ


 7月9日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、広島市に対して、安倍首相の8・6平和記念式典への参加に反対する申し入れを行いました。

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広島市長 松井一實様
被爆69周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
広島市中区幟町14-3-705
TEL&FAX/082-221-7631

集団的自衛権行使で、戦争への道に踏み出す

 安倍首相の8・6平和記念式典参加に反対する申入れ


 安倍首相は、多くの反対の声を無視して7月1日、集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行しました。私たちは、憲法9条をなきものにし、再び戦争への道に踏み出した安倍首相を絶対に許しません。
 このような安倍首相が8・6平和記念式典に参加することを誰が歓迎するでしょうか。「二度と過ちはくり返しません」のヒロシマの誓い、「核と人類は共存できない」というヒロシマの声に真っ向から敵対しているのが安倍首相です。そもそも安倍首相は、「抑止のための、小型だったら原爆も持つ事は許される」という演説も行っている人物です。集団的自衛権行使においても「絶え間のない抑止力強化を」と言っていますが、これは日本の核武装まで狙ってのものです。
 福島を見捨て、武器を売り、戦争への道を進む安倍首相が、平和公園に足を踏み入れ慰霊碑の前で何を言うというのでしょうか。亡くなった被爆者を前に、今度は原爆を落とされる前に敵をやっつけると誓うというのでしょうか。安倍首相が平和公園に足を踏み入れる事そのものが許せません。
 松井市長は、安倍首相への出席要請をきっぱりと撤回することを求めます。

1、フクシマの苦しみを見捨て、原発再稼働と海外輸出に突き進む安倍首相をヒロシマは許しません。


 安倍首相の式典参加は、二度と被爆を許さないと願い訴え続けてきたヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマ、全ての人民を冒涜し侮辱しています。 
 3・11から3年以上が過ぎましたが、福島の現実はますます深刻化しています。避難生活の長期化、労働者・農漁民・住民への内部被曝と被曝労働の強制、拡大し続ける放射能汚染水問題、そして福島の子どもに50人(疑いも含めれば89人)もの甲状腺ガンが発見されるという大変な事態が起きているのです。
 しかし、安倍政権は、石原伸晃環境大臣の「金目」発言にあるように「命よりカネ」の政治を続け、資本家たちは「再稼働こそ経済成長の条件」(葛西JR東海名誉会長)と叫び、再稼働と原発輸出へ突き進んでいるのです。「安倍首相!あなたは死の商人!。世界を滅ぼす気か!」というのが被爆者の心からの叫びであり、怒りです。
 労働規制を解体し、残業代ゼロ、解雇自由などで、青年たちの未来を奪う安倍政権は、ついに、青年を戦場に送って命を奪おうと言うのです。しかし、おとなしく従っているわけではありません。集団的自衛権行使の閣議決定にたいして、国会・首相官邸前を初め全国各地で「戦争反対!」「安倍たおせ!」の世代をこえた大規模なデモが巻き起こっています。これはヒロシマの声です。労働者民衆は、「お国のために」と戦争をすることを拒否します。朝鮮、中国の労働者は戦う相手ではありません。今、世界中で労働者民衆が「生きさせろ」の巨大な反乱を起こしています。
 私たちは、今夏8・6ヒロシマを、「ヒロシマ・ナガサキと福島の怒りをひとつに」「労働運動と国際連帯の力で、全原発廃炉・核廃絶」を掲げてたたかいます。安倍首相の平和記念式典参加など絶対に許しません。

2、松井市長は、被爆者の立場に立って、安倍首相の式典出席を拒否すべきです。


 広島市は、どうしてこのような安倍首相に記念式典への出席要請をするのでしょうか。記念式典は、お国のためでも、首相のためでもないはずです。犠牲となった被爆者への追悼は、二度と核も戦争もない社会をつくることではないでしょうか。これに真っ向から敵対しているのが安倍首相です。松井市長、あなたはどちらの立場に立つのですか。
 集団的自衛権行使に対して、全国の自治体で多くの反対決議が上がっていますが、被爆地広島の市議会はこれを否決したというではありませんか。集団的自衛権行使は、どのように言い繕おうと、日本が海外で戦争をするということです。「丁寧に説明」すればいいということではありません。今年の8月6日、安倍首相と同席して、松井市長はどんな「平和宣言」を発するのですか。
 安倍首相は、一国の首相だから出席を拒否することはできないという事ではありません。一国の首相であるからこそ、その責任は重いはずです。8月6日8時15分、平和公園で何が誓われるかを世界が注目しています。集団的自衛権行使で再び戦争をするという安倍首相の出席・発言を阻止するのはヒロシマの使命ではありませんか。
 7月5日中国新聞朝刊の「オピニオン」という紙面で、広島テレビ三山社長が、「騒がしい8・6」「「鎮魂と祈りの日」を再び」と言って、8月6日の平和公園周辺でのデモ行進をやめろと言っています。絶対に許せません。安倍首相が福島を切り捨て、再び戦争に踏み込んでいるとき、どうして黙って安倍首相を迎えることができるでしょうか。「騒がしいのがいけない」というなら、「騒がしさ」を作っているの安倍首相に抗議すべきです!被爆者とヒロシマにとっての戦後・被爆後の70年は、プレスコードから始まる一貫した「黙れ」の攻撃に対して、病いや生活苦、差別の中、労働組合に結集し被爆者団体を結成して声を上げ、闘い続けた歴史でした。一度として静かにしておれない日々だったのです。テレビ会社の社長が新聞紙面を大きく使って、再び戦争に踏み込む安倍首相を広島に静かに迎えろと説教するなどは絶対に許せません。

 松井市長は、安倍首相の式典出席要請を直ちに撤回することを求めます。
 なお、回答は、7月15日までに文書にてお願いします。            
以上。

               2014年7月9日
               被爆69周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
                 (共同代表)
                下田礼子(反戦被爆者の会)
                中島健(被爆二世)
                大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)
                室本けい子(NPO法人よもぎのアトリエ)
                大江照己(国鉄西日本動力車労働組合委員長)
 

7・6街頭宣伝〜解雇撤回の福屋包囲デモと一体で

 谷口事務局長がアピール

 7月6日に、8・6ヒロシマ大行動の街頭宣伝を行いました。安倍政権による集団的自衛権行使の閣議決定に対して、安倍首相が8月6日に広島に来て祈念式典に出席することなど認められないという怒りが満ちあふれています。
 街頭宣伝の後、アクオ西日本による谷口さん(8・6ヒロシマ大行動事務局長・広島連帯ユニオン組合員)の雇い止め解雇撤回を訴えて、福屋包囲デモを行いました。「アクオ西日本は谷口組合員の雇い止めを撤回しろ!福屋にも雇用責任があるぞ!外注化反対!福屋は外注化をやめろ!闘う労働組合を作ろう!団結して闘おう!」 と広島のど真ん中で訴えました。
 何としても労働者を労働組合に組織して、労働者・学生・民衆の団結で、本当に解雇を撤回させたい。そして、本当に安倍政権を打倒したい。8・6と解雇撤回が一体の闘いとなりました。労働者の団結、8・6を闘うすべての仲間の団結の中に、勝利への道はあります。



韓国から参加される民主労総の仲間を紹介します


左が林福南さん(イム・ボンナム 城西工団労働組合委員長)、右は広島連帯ユニオン壹貫田書記長。2013年11月に城西工団労働組合事務所にて。

右が金憲柱さん(キム・ホンジュ 民主労総慶北一般労組副委員長・慶山移住労働者センター長)、左は李東碩さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人・広島大学准教授)。6月20日に開催された日韓セミナー「外注化・非正規職化と闘う日韓地域一般労組の現状と課題」にて。

昭映さん(パク・ソヨン 医療連帯大邱支部非正規組織局長