パレスチナを知り戦争をとめるための講演会開催
2月12日、日本アラブ未来協会の田中博一さんをお招きし「パレスチナ 不屈のたたかい 10 ・7の意味するもの」と題して広島市平和資料館で講演会を開催しました。
最初に、主催者である8・6ヒロシマ大行動実行委員会から今回の企画について① パレスチナ・ガザでの大虐殺をいますぐやめさせるためにパレスチナの人々の現実と存在を知ることが必要、② 日本もアメリカと一体で中国侵略戦争に突き進んでいる中で我々自身がこの戦争の当事者であり、その中でパレスチナの闘いとどう向き合っていくのかが問われている という2点から今回の講演会を企画したことを訴えました。
田中さんは98年から20年間パレスチナを訪問し、現地で原爆展や平和祭などを行なって来られた方です。最初に政府やマスコミが使う「ユダヤ人」という言葉について「ユダヤ教徒は存在するがユダヤ人という民族がいるわけではない」と批判。さらに、シオニズムが「ユダヤ人」という概念を使って、帝国主義の中東支配の尖兵として立ち回ってきたこと、そして今、米帝の世界支配の崩壊の中で、ガザ民衆蜂起は帝国主義打倒の最先端に立っていることが提起されました。
その後、パレスチナを訪問した際の映像を交えながら、軍事占領下、どのような状況の中で生きているのか、そして「ハマス=テロ」などと言われているが実際には民衆と一体で存在していることなどが紹介されました。
さらに田中さんと一緒に参加された在日パレスチナ人の方から現地の状況の報告があり、この日南部ラファへの攻撃が始まったことをが報告され、参加者は怒りを新たにしました。さらに田中博一さんと一緒に来られたパレスチナでのフィールドワークを行なっている方や名古屋でパレスチナ連帯の運動をされている方などがアピールをされました。
質疑応答では「ユダヤ人とアラブ人の対立」「宗教対立」のように言われていることについて率直な疑問が出され、またユダヤ系の留学生からの発言もあり、活発な討論が行われました。
集会後パレスチナの旗を先頭に、広島市内をデモ行進。多くの人が足を止めて写真を撮るなど大きく注目を集めました。
ヒロシマとパレスチナを結んで、大虐殺をとめ、帝国主義を打倒していく運動の大きな前進を切り開いた講演会でした。遠路来ていただいた田中博一さんとご一緒の皆さん、参加いただいた皆さんありがとうございました。今後ともパレスチナ連帯の運動を発展させていきましょう。