緊急抗議声明
いま岸田政権の下で、台湾海峡―琉球弧における中国との戦争を想定した、軍事費2倍化の大軍拡、沖縄・琉球弧の島々の軍事要塞(ようさい)化・ミサイル基地化、九州、岩国をはじめ日本全土での自衛隊・米軍基地の強化が進められ、軍事演習や住民・生徒を動員してのミサイル避難訓練などが頻繁に行われています。広島では、核抑止力を肯定したG7サミット開催と一体で、『はだしのゲン』の学校教材からの排除や市職員研修での「教育勅語」使用が行われ、2月27日には市議会で、原爆の日に平和公園・原爆ドーム前周辺で反戦反核をアピールする集会を事実上「禁止」する「請願」が賛成多数で採択されました。こうした状況の中で今回の一斉家宅捜索と5人の逮捕が行われたのです。原爆の日に被爆者・2世・3世らの呼びかけで原爆ドーム前に集まり、反戦反核の声を上げたら逮捕される、これこそまさしく「新たな戦前」です。
今回の弾圧に使われている「暴力行為等処罰法(暴処法)」は、戦前から労働運動などの社会運動を「暴力行為等」としてつぶすことに使われてきた大悪法です。今回の弾圧では集会を妨害する右翼と主催者の間に入った市職員が「尻餅」をついたことが「暴力行為」にでっち上げられたのです。市職員には「けが」もなく、当日の集会は何の問題もなく行われました。それが今になって「犯罪」とされ、全国一斉捜索と逮捕まで行われたのは、戦争情勢での明らかな政治的弾圧です。
ウクライナ、パレスチナ・ガザで戦争が激化し、米中の対立が深まり、世界戦争・核戦争の危機が迫る中で、今こそ被爆地ヒロシマから反戦反核の声を上げるべき時です。しかし、広島市議会は逆に反戦集会・デモを禁止する決議を行い、5人の逮捕に手を貸したのです。
戦争反対の声を上げたら「犯罪」にされ、右翼と国家権力が一体となって弾圧する。かつてもこうやって戦争は始まり、それがヒロシマ・ナガサキの惨劇にまで行き着いたのです。
私たちは、二度と過ちは繰り返さないという誓いにかけて、8・6暴処法弾圧を絶対に許しません。獄中で戦争絶対反対の信念を貫く5人の仲間をただちに釈放せよ!
被爆2世、反戦被爆者の会、8・6ヒロシマ大行動共同代表 中島健
被爆3世、広島連帯ユニオン委員長、8・6ヒロシマ大行動事務局長 宮原亮
被爆2世、広大生協労組委員長 壹貫田康博
被爆2世、婦人民主クラブ全国協広島支部 井上千代
被爆2世、婦人民主クラブ全国協広島支部 鄭澄恵
被爆2世、広教組組合員 平野綾子
被爆2世、広島連帯ユニオン 吉川眞理
被爆2世 野田次郎
被爆2世 竹中孝子
被爆3世、広島連帯ユニオン執行委員 鄭伊佐
被爆2世、NAZENヒロシマ呼びかけ人 渡子健
8・6ヒロシマ大行動共同代表 室本けい子
安芸太田町議会議員、8・6ヒロシマ大行動共同代表 大江厚子
自治労広島市労働組合 福井利明
自治労広島市労働組合 住廣美智子
動労西日本前委員長 大江照己
三菱広機分会 斉藤俊法
広島大学教授 吉田修
広島大学学生自治会委員長、全学連副委員長 太田蒼真
長崎原爆被爆者 高木美佐子
長崎原爆被爆者 土井美子
長崎原爆被爆者、8・9長崎反戦反核集会呼びかけ人 山下勝泰
被爆2世 島本正勝
被爆2世 吉田光男
被爆2世 新田和生
被爆3世 中島敦史
弁護士、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉
国鉄千葉動力車労働組合委員長 関道利
ジャーナリスト、元同志社大学大学院教授 浅野健一
3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子
宮古島ピースアクション実行委員会 清水早子
小児科医 山田真
杉並区議会議員 洞口朋子
元千葉商科大教授 金元重
被逮捕者Aさん所属 高槻医療福祉労働組合
被逮捕者Bさん所属 八尾北医療センター労働組合
国鉄西日本動力車労働組合
★連絡先 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
〒730―0036広島市中区袋町5―4―302
電話&FAX082―245―8410
★8・6暴処法弾圧救援カンパ送り先
郵便振替 01360-1-62222口座名 8.6 ヒロシマ大行動