2020年8月14日金曜日

被爆75周年8・6ヒロシマ大行動(8月6日)

 〇改憲戦争すすめる安倍首相を許すな! 8・6早朝デモ


 被爆75年目の8月6日の朝、新型コロナウイルス危機の中でも約350人が原爆ドーム前に結集。被爆者、2世、3世をはじめ、全国の労働者・学生・市民が、「8・6ヒロシマを祈りだけの日にさせない」「核廃絶を世界に呼びかけ、行動しよう」と、資本・国家権力の手先である右翼の妨害をものともせず、ドーム前集会を打ち抜きました。8時15分の黙とうの後、安倍首相―松井広島市長の改憲と戦争政治にNo!をたたきつけるためデモ行進へ。


 沿道の多くの広島市民から、今までにない声援をもらい、大きく高揚しました。






〇改憲阻止・安倍政権打倒へ!8・6ヒロシマ大集会&大行進

 昼の8.6ヒロシマ大集会は、権力・右翼の妨害を打ち破って安倍首相の式典出席を弾劾した

高揚感に包まれて行われました。前半にふくしま共同診療所院長・布施幸彦さんから連帯アピールがあり、参加者全員で福島圧殺を許さない決意を固めました。後半で旧陸軍被服支廠保存運動について石丸紀興さん、「黒い雨」訴訟について大瀧慈さんが発言したことは、8.6ヒロシマ大行動の陣形拡大を実感できるものとなりました。


 集会後は会場から原爆資料館前までのデモに出発しました。街頭で手を振ってくれる人た
ちが例年より多かったです。コロナ禍に負けずに8.5~6ヒロシマを闘い抜いた力で、改憲阻止・安倍政権打倒に向けて進んでいきましょう。










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ヒロシマ・アピール’20 


 いま、世界は変わろうとしています。韓国で、フランスで、香港で、イタリアで、アメリカ全土で、民衆の決起が続いています。差別と分断と搾取をのりこえ、すべての人間が人間らしく生きられる社会を作りたいと願うひとびとの声が、世界にあふれ出しているのです。

 

 アメリカのトランプ大統領は、小型の「使える核」を実戦配備し、核実験の再開を検討しています。7月16日には、75年前のトリニティ実験場での世界初の核実験を「素晴らしい偉業」と称賛しました。破産寸前の資本主義社会をリセットするための新たな核戦争が現実味を帯びているいま、核兵器禁止条約を求める民衆の声はこれまでになく高まっていますが、アメリカも日本も条約に背を向け続けています。


 トリニティから3週間後の1945年8月6日、広島のひとびとは一発の原子爆弾の熱線と爆風と放射能によって無差別に惨殺されました。生き残ったひとびとも、子や孫の代まで続く健康不安を背負わされ、激しい差別にさらされました。

 第二次世界大戦が終わり、資本主義社会は新たな支配体制を必要としました。原爆の被害を隠し、「原子力の平和利用=原発」で核保有を正当化し、IAEAやNPTといったいまに至る核支配体制を作り、この75年間、核実験、核兵器、原発によってあらたな被曝者を生み出し続けてきました。


 しかしそういった支配体制に日本の労働者民衆が黙って呑み込まれてきたわけではありません。朝鮮戦争が始まると、広島の被爆者たちは在日朝鮮人たちとともに、核兵器使用阻止を訴えてゲリラ集会を決行しました。ビキニ事件を契機に原水禁運動が高まり、被団協が結成されました。声をあげ、立ち上がった被爆者と労働者民衆が日本の反戦反核運動を作ってきたのです。

 「黒い雨」訴訟もそのひとつです。7月29日、広島地裁は原告84人全員を被爆者として認定し、黒い雨による内部被曝の存在を認めるという判決を出しました。国の都合による補償の線引きで分断された被害者たちがたたかい続けてきたことは、いま福島で起きているたたかいと力強くつながっていくはずです。


 だからこそ支配者たちは、8月6日の広島で民衆の怒りの声があがるのを封じ込めようとしてきました。

 改憲にしがみつく安倍政権は、松井市長と右翼議員らに共謀させて、式典から反核の声を排除しようとデモ規制を画策し、それがかなわないとわかると、今度はコロナを理由に今年の式典は「慰霊に目的を絞る」と言い始めました。一般市民を締め出し、被爆者や遺族たちの出席さえ制限する一方で、核武装をもくろむ安倍首相や汚職議員らを平然と招待していることには、全世界があきれ返るでしょう。

 戦争と核兵器と原発の責任を問う被爆地ヒロシマの声を「慰霊」でねじ伏せてきた式典のありかたは、核支配体制を裏打ちしてきました。戦争と核のない未来を求める労働者民衆は、そんな式典のありかたをゆるすわけにいかないのです。


 「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」- そう刻まれた広島の原爆慰霊碑の前に立ち、むごたらしく殺された数十万人の民衆の声に耳をかたむけるならば、ひとは核廃絶を誓わずにいられないはずです。核戦争の準備をする者をそこに立たせ、うわっつらの慰霊をしようとすることに怒りをおぼえるのが、当たり前の人間の姿ではありませんか。

 核廃絶の誓いを果たすため行動する労働者民衆の手で、平和記念式典を核廃絶の道しるべにしていきましょう! 新たな核戦争と憲法改悪をとめよう! 核廃絶の声をもっと大きく! 広島から声をあげましょう! 



2020年8月6日

原爆ドーム前集会参加者一同