2023年5月12日金曜日

イタリアの独立労組SI―Cobasよりサミット粉砕闘争への連帯メッセージ

G7の一角をなすイタリアの地でイタリア帝国主義とたたかう独立労組SIーCobas(職場委員会連盟)からG7広島サミット粉砕闘争に連帯してメッセージが届きました。
ゼネストに立ち上がるSI-Cobas(2021年)

We firmly back your campaign to denounce the war plans of the G7 imperialist summit that is going to be held in Hiroshima, and your campaign against Japan’s rearmament and constitutional changes.

私たちは、広島で開催されるG7帝国主義サミットの戦争会議を弾劾し、日本の軍拡と憲法改悪に反対するみなさんの闘いを断固として支持します。

In the same spirit we are working in Italy (whose government is a member of the same G7 gang of brigands) to give life to an anti-war movement that firmly stands against all imperialist camps, and aims to unite workers internationally against their own exploiters and rulers.
同じ精神で、私たちはイタリア(イタリア政府はG7強盗団の一員)でも、全ての帝国主義陣営に断固として立ち向かい、自国の搾取者・支配者たちに対して国際的に労働者を団結させることを目的とした反戦運動に生命を吹き込むために活動しています。

This is not an easy task, however, as the imperialist war goes raging on, with its trail of death, destruction and sufferings, and the growing danger of a world war, the perspective of building an international working-class camp opposed to the warring imperialisms and to capitalism, for a society without exploitation and wars is
getting more attention.
これは容易な任務ではありません。しかし、帝国主義戦争が死、破壊、苦しみをつくり出しながら激化し世界大戦の危険が増大する中で、搾取と戦争のない社会を目ざし、戦争を遂行している帝国主義・資本主義と対決し国際的な労働者階級の陣営を建設する展望は、確実に注目を浴びつつあります。

On October 16, 2022, a few left organisations opposing the war in Ukraine as an inter-imperialist war met in Rome to share their views and gather new forces around a proletarian-internationalist opposition to the warring imperialist blocs. SI Cobas also participated in that meeting with several comrades, and on May Day it has organised two crowded rallies, in Milan and Naples, against the war and our government’s participation in it, as well as for wage hikes to make up for the purchasing power lost to inflation, where your solidarity message was mentioned.
2022年10月16日、帝国主義間戦争としてのウクライナ戦争に反対する幾つかの左派団体がローマで会合を開き、意見を共有し、交戦中の帝国主義ブロックと対決するプロレタリア国際主義の新たな陣形を形成しました。
SI Cobasの数人の同志もその集会に参加しました。今年のメーデーには、この新たな闘う陣形がミラノとナポリで二つの大集会を開催し、進行中の戦争と政府の参戦に反対し物価高騰に見合う賃上げを要求して闘いました。この集会で、貴連帯メッセージが紹介されました。

Now we are organising a new national meeting in Milan on June 11, in the form of an assembly, open to all groups and individuals who share our general standpoint, in order to organise moments of anti-war, anti-rearmament mobilisation, against all imperialist powers but bearing in mind that “the main enemy is at home” – for us, Italian imperialism. SI Cobas is joining the meeting. Other “anti-war” or “pacifist” initiatives are actually pro-war, in support of either the Western or the Eastern blocs , with no reference to the working class as an actor and to the need to unite workers across borders and of fraternisation across the war front.
現在、私たちは、反戦、反軍拡の機運を組織するために、大枠で立場を共有するすべてのグループと個人に開かれた集会として、6月11日にミラノで新たな全国会議を計画しています。イタリア帝国主義足下の私たちは、常に「主敵は自国にあり」を念頭に置き、国際帝国主義と闘って行かねばなりません。SI Cobasも会議に参加しますが、他のいわゆる「反戦」「平和主義」の勢力は、西側または東側を支持する形で現実には戦争推進に堕しており、主体としての労働者階級、国境を通した労働者の団結、戦線を越えた交歓については、一言も言及していません。

We would heartily appreciate if you can participate in the June 11 meeting in Milan – either in person, or with a video message to the assembly. It is very important to build international links, in order to make internationalism a concrete perspective.
6 月 11 日のミラノ集会に、直接参加いただくかビデオメッセージを頂ければ本当に有難いです。国際連帯の確実な展望を開くために、国際的なつながりを強固にしていくことが極めて重要です。

Let’s work to build the proletarian, internationalist camp against imperialist camps, for our common struggle for a world without exploitation and wars!
搾取と戦争のない世界を目指す共通の闘いのために、帝国主義陣営に対抗するプロレタリア国際主義陣営の建設に取り組みましょう!

In attachment please find a call of the assembly, and a statement by the promoting organisations.
6・11集会への呼びかけと推進団体による声明を添付します。

Comradely regards,
心より同志として、

Roberto L.
ロベルト・ルッツィー

S.I. Cobas International Solidarity Committee
S.I. Cobas国際連帯委員会

2023年4月27日木曜日

「サミット厳戒体制弾劾」の記者会見を行いました


広島県警が実行委員会に提示した規制エリア


 サミット反対・反戦反核の声の封殺をねらう
サミット厳戒体制を弾劾する声明


8・6ヒロシマ大行動実行委員会

広島市中区袋町5-4-302

事務局長 宮原亮

(1)

 広島県警は8・6ヒロシマ大行動実行委員会のデモ申請に対し、平和公園を挟む東西1~1・5キロの帯状のエリア(別紙参照)を規制区域として蛇腹ゲートなどを設置し、人も車両も立ち入り制限することを明らかにしました。そして規制区域内のデモの出発・解散を「不許可にする可能性がある」と表明し、自主的にデモコースの変更申請を行うよう「要請」してきました。私たちは4月20日、デモコースを変更することなく、広島県公安委員会に対してデモ申請を行いました。1週間経過していますが、公安委員会からは何ら回答は来ていません。

 また、4月14日、広島市は5月18日から21日までの平和公園の立ち入りを禁止することを発表し、その後平和公園周辺の市民会場を休館として会場の貸し出しをしないことを発表しました。

 私たち実行委員会は5月19日および20日、アステールプラザの会場を事前に借りていましたが、私たちが県警にアステールプラザを使用する旨を明らかにした2日後に、休館が発表され、一方的にキャンセルとされました。その際、アステールプラザからは「県警から市に要請があり、市からの要請で休館になった」と説明されました。


(2)

 まさにG7による「広島占領」ともいうべき異常な規制・弾圧体制です。

 G7広島サミットの会議は平和公園から6キロ以上南に離れた元宇品のグランドプリンスホテルで行われます。G7サミットの会議をやっている最中でさえ、平和公園とその周辺の立ち入りを禁止する必要があるのでしょうか? その目的は一体何でしょうか。

 私たちは、世界中の注目が集まるサミット期間中に平和公園とその周辺で「サミット反対」や「反戦反核」をアピールをすることを禁圧するための政治的弾圧に他ならないと考えます。

 2016年のオバマ大統領の広島訪問に対して、私たちは米の核の傘を容認するものとして反対しました。当日は訪問時の半日、平和公園の立ち入りが規制されましたが、平和公園周辺は往来・通行ができました。私たちは訪問の前日に原爆ドーム前で抗議の座り込みと集会を行い、翌日広島市内を抗議デモしました。 

 今回の警備・規制はこの時と比べても異常なものです。

 私たちは県警や広島市当局による異常な規制・弾圧に抗議し、このような規制を止めるよう求めるものです。


(3)

 この異常な規制が示していることは今回のG7広島サミットがいかに不正義の会議であるのかと言うことです。被爆者や市民の「核廃絶」「反戦反核」の願いを真っ向から踏みにじり、戦争を激化・拡大し世界を核戦争に引きずり込んでいく会議であるからこそ、このような異常な規制・弾圧が行われているのです。「被爆者の声を届ける」とか「資料館を見学してもらう」ということを盛んに宣伝していますが、そのようなことによって戦争会議であるG7広島サミットの性格は1ミリも変わりません。

 岸田首相はG7広島サミットを前にウクライナを訪問し、「必勝」と書かれたしゃもじをゼレンスキー大統領に寄贈しました。世界中の多くの国と人々が「即時停戦を」と声を上げているときに、「勝つまで戦争をやれ」と言うメッセージを送っているのです。

 ウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン参加するG7広島サミットにおいてウクライナ戦争の継続・拡大が議論されることは間違いありません。イギリス軍供与の戦車が劣化ウラン弾を使用することが暴露されています。ウクライナへの軍事支援はウクライナの人々を地獄の戦場、さらには放射能汚染の地獄に叩き込むことであり、決して平和をもたらすものではありません。

 また、「力による一方的な国際秩序の変更は認めない」と言う言い方で、中国に対する軍事的圧力を強め、米日を軸とした中国侵略戦争のための会議としてもG7広島サミットは設定されています。

 いずれにしても戦後、被爆者を先頭に広島の市民が「戦争を繰り返してはならない」「核兵器をなくせ」と叫び続けてきたことを真っ向から踏みにじることが話し合われようとしているのです。これに対する被爆者・労働者市民の怒りが爆発し、デモなどでG7首脳に叩きつけられること、平和公園から全世界の人々に「戦争をとめよう!」「戦争を進める為政者を打倒しよう!」と言うメッセージが発せられることに恐怖するからこそ、このような異常な規制・弾圧が行われているのです。


4)

 サミットに合わせて18日から22日まで高速道路・一般道路が通行規制され、広島市中心部エリアの学校、幼稚園、保育園、学童保育などが休校・休園を余儀なくされ、多くの企業が休業にせざるを得ない状況になっています。病気や出産などで救急の場合、きちんと対応できるのか、高齢者や障害者の介護はどうなるのか、不安の声が上がっています。G7の首脳が我が物顔で広島を制圧し、市民生活を侵害し破壊することを許すことはできません。「平和のための会議だから我慢してください」という主張も嘘だということがはっきりしています。


(5)

 私たち8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、国家権力・行政当局による不当な規制に対してはあらゆる手段でたたかうことを宣言します。そして5月19日、改憲・戦争阻止!大行進実行委員会と共催で呼びかける「G7広島サミット粉砕デモ」を、多くの全国・全世界の労働者・市民と共にやり抜く決意です。

2023年4月27日


以上







広島市による平和公園立ち入り規制と市民会場の休館に抗議申し入れ

 



4月27日、松井一實広島市長に対して、「サミット期間中の平和公園の立ち入り制限に反対する申し入れ」を行いました。また合わせて、サミット期間中の市民会場の休館決定によるアステールプラザの貸し出し取り消しに抗議し、説明を求めました。

申入書は以下

2023年4月22日土曜日

G7による広島「占領」反対! デモ弾圧を許すな!

広島県警が示した規制エリア 平和公園を挟む東西1キロの広島市中心部を警察がバリケード封鎖する

伊勢志摩サミットの際の蛇腹バリケード。こうした形で規制エリアを全て封鎖しようとしている

柵(写真は国会前)

8・6ヒロシマ大行動実行委員会が5月18日から20日に予定しているサミット反対のデモの申請に対して、広島県警は5月18日から21日まで上記の地図の斜線部分を規制すること、規制エリア内のデモを認めない旨の「説明」を行なってきました。規制のエリアについては写真のような蛇腹ゲートや柵のようなバリケードを設置して人や車の通行を規制する事を明らかにしました。

また、これと合わせて広島市は5月18日から21日の平和公園の立ち入り規制、および規制エリア内の区民文化センターなどの市民会場を休館にして会場貸し出しの取り消しを行なってきました。

サミット会議は元宇品のプリンスホテル(原爆ドームから約6キロ南)で行うにもかかわらず、なぜ4日間にもわたって平和公園を挟む幅1キロから1.5キロの地帯を警察が制圧しなければならないのか。まさにG7による「広島占領」です。

明らかに平和公園とその周辺で戦争反対、核反対の声を上げさせないための政治的弾圧そのものです。サミット期間中、全世界のマスメディアが広島を注目するからこそ、労働者市民が平和公園に近づくこと、政治的アピールをさせないための規制です。この規制の実態ことがG7広島サミットが全くの不正義で広島市民から全く歓迎されない内容の戦争会議であることが示されています。

広島市中心部では学校も保育園も休みになるところが続出し、仕事を休まざるを得ない人が大勢います。にもかかわらず休業補償さえせず、「サミットなので協力してください」とこの状況を強制しようとしています。ふざけるな!

私たち実行委員会は4月20日、広島県警に対して、あくまでも計画通りのデモ申請を正式に行いました。公安委員会などがどのように判断するかはわかりませんが、不当な規制に対しては徹底的にたたかいます!
G7広島サミット粉砕、5・19デモに全国・全世界から結集し、戦争会議を粉砕しよう!

 

2023年4月19日水曜日

G7広島サミット反対! 4・30 自治体労働者総決起集会&デモ

G7広島サミット反対!
自治体労働者は戦争協力を拒否しよう!
4・30 自治体労働者総決起集会&デモ

ウクライナ戦争は1 年が経過し、一層泥沼化しています。G7は、次々と武器供与を拡大し、ウクライナ戦争は激化し、世界を破滅に追い込む核戦争-世界戦争へと転化しようとしています。


今年5月の広島G7サミットは、ウクライナへの軍事援助の拡大(日本の武器供与)とさらには中国侵略に向けた戦争会議として行われます。被爆地・広島を利用し、世界戦争=核戦争を行うことを正当化しようとしています。


これに呼応し、広島市教委が「はだしのゲン」「第5 福竜丸」の平和教材からの削除を決定。広島湾での戦後初めての日米軍事演習。労働の現場では、戦争に協力するのか、拒否するのかが問われています。だからこそ労働組合が、反戦・反核を掲げて闘うことが必要です。広島に駆けつけ、闘う仲間と共に戦争協力拒否の声をあげていきましょう。


日時:4月30日(日)14時開会(13:30開場)

集会後、広島市内をデモ行進

会場:ひと・まちプラザ北棟5階

研修室A・B(広島市中区袋町6‐36)

最寄りは、広島電鉄の「袋町」電停下車、徒歩約6 分

路線番号は、広島駅からは①。宇品港からは①、③。

共催:全国労組交流センター自治体部会/8・6ヒロシマ大行動実行委員会


【プログラム】

・基調報告・サミット現地からの闘いの報告

・全国から戦争協⼒拒否の闘いの報告

・基地の町からの報告・広島⼤学学⽣⾃治会



◎G7サミットは戦争会議

岸田政権はこの間、中国包囲網に参加する国々への武器供与に続き、ウクライナへの武器供与を打ち出しました。G7広島サミット前に「防衛装備移転三原則」の見直しの道筋をつけようとしているのです。サミット議長国として、ウクライナ戦争への日本の実質的な参戦であり、中国侵略戦争の体制づくりに突進しています。G7サミットの本質が「戦争会議」だとますます明らかになりました。


G7サミットと一体で、広島市では教育委員会が平和ノートから「はだしのゲン」「第五福竜丸」の記述を削除しました。「戦争絶対反対、全ての核兵器を許さない」とあげてきた被爆地・広島の声を圧殺し、戦争推進の側に動員することがG7サミットで狙われているのです。















◎連合を打ちやぶる労働運動を

核戦争危機の中、自治労広島市は大会で大衆的議論もせず、「反核・脱原発」と「非正規職の組織化」のスローガンをこっそりと降ろしました。戦争やG7サミットへの動員に労働組合の屈服が始まっていることに、疑問や反対の声が上がっています。


また連合は、昨年末の「安保三文書」決定に反対の声一つあげず、原発や軍需生産にも協力しようとしています。連合会長の芳野友子は、昨年の安倍元首相の国葬に参加し、今年の春闘も集中回答日に闘うのではなく、政労使会議を開き、自民党と一体化しています。


この連合を打ちやぶる労働運動が今ほど求められている時はありません。職場から労働者・組合員の団結した力で変えていきましょう。


40 万人以上が参加したドイツのストライキ(3 月27 日)


◎世界の労働者と共に闘おう

英仏独では、毎週のようにインフレに対するストライキとデモが行われ、アメリカやドイツ(昨年のサミット開催国)では、数万人の反戦デモが巻き起こっています。イタリアの労働者は、港湾を封鎖し、ウクライナへの武器の積み出しを止めました。

自国の戦争に反対して、闘う世界の労働者と共に自治体労働者は、戦争協力を拒否しよう。G7広島サミットに反対して闘おう。4・30自治体労働者集会に結集しよう。


ニューヨークのデモ(1 月14 日)


 

2023年4月17日月曜日

G7広島サミットに向けた「核容認シンポジウム」に抗議行動


4月15日、読売新聞が主催し、広島大学の特別協力のもと、広島コンベンションホールで「G7 広島サミット開催記念シンポジウム」が開催されました。「核抑止」の名のもとで米の核保有を容認することを押し出すシンポジウムに対して、広島大学の学生を先頭に抗議の行動が行われました。

向こう側が広島コンベンションホール


当日配布した広島大学学生自治会のアピールを掲載します。

「核の傘」を容認するシンポジウム弾劾

ブラッド・ロバーツ元米国防次官補代理
「核戦力の削減に動けば、我々の安全保障を弱体化させる」
「核の近代化を進めるのが時代の潮流」
「アジアに核兵器が配備されていない核態勢は、今日では不十分」
(23/2/15 読売新聞のインタビュー記事より)

核兵器容認ふざけるな!

 本日(4/15) 読売新聞が主催して広島で開催する「G7 広島サミット開催記念シンポジウム」は、「核廃絶の理想」と「安全の確保の現実」などと言いなし、核廃絶を投げ捨て、核兵器をヒロシマの名で認めるよう転換させるものです! 絶対に許すことはできません!
 とりわけ広大生として、このような核兵器容認のシンポジウムへの広島大学の特別協力を認めることはできません!
 このシンポジウムのチラシでは、ロシアの「核の恫喝」を「核抑止体制への挑戦」として糾弾する一方で、日本や東アジアの安全にはアメリカの「核の傘」が必要であるとしてアメリカの核を肯定しており、ヒロシマで強く拒絶されてきた核抑止論を支持するものです。
 基調講演を務めるブラッド・ロバーツ元米国防次官補代理は、拡大抑止(アメリカの核を同盟国に配備する)の強化を求め、日米での核使用に関する協議の枠組みの設置を唱えています。日本に具体的に核兵器を配備しようとしている人物なのです!
 核や軍事による「安全の確保の現実」などということそのものが全くの誤りです。ウクライナ戦争はまさにウクライナの「安全の確保」と思われたNATO 加盟をめぐっておきた戦争であり、アメリカ・NATO は「安全の確保」どころか、プーチンとともにウクライナに戦禍をもたらしたのです。そして今この戦争はどちらかが屈服するまで強力な兵器で殺しあう、際限ない殺戮戦争になっています。核戦争だってありうるウクライナ戦争こそが「安全の確保の現実」
がもたらしたものではないですか!

なにが「安全の確保の現実」だ!
戦争屋どもを絶対に許さないぞ!
G7 サミット=核戦争会議だ!

 G7 サミットそのものが核戦争会議です。エマニュエル駐日米大使は10 日に講演し、「核兵器は用いられるべきではないという点だけでなく、(そういった)原則を核保有国に堅持させるために強固な抑止力が存在する必要があるということを、G7は再び明確にするだろう」と言っています。つまり、「核なき世界」はあくまで中国やロシアに求めるものであり、アメリカ・NATO の核はそのためにむしろ必要なのだということ、これを強固に確認するのがG7 サミットだというのです。結局はどちらの核体制を受け入れるのか、という話でしかありません。これのどこが「核なき世界」への筋道なのでしょうか?
 ウクライナ戦争が開戦して1年以上が経過していますが、その間もG7 各国は停戦を図るのではなく、むしろ停戦の可能性が出るたびにウクライナに兵器支援を行い、戦争を長引かせてきました。
 さらについ先日はイギリスが劣化ウラン弾の供与を発表しましたが、劣化ウラン弾は放射性物質を使用した兵器であり、兵士の健康も環境の汚染も顧みないありかたは、「反戦・反核」とは対極にあるものです。これに対しては、被爆者からも「劣化ウラン弾が使用されたなら次は核兵器だ」と危惧する声が上がっています。
 日本もこの間、G7 議長国として、他のG7 各国のようにウクライナ戦争に加わろうとしています。これまで武器輸出三原則などでできなかった、ウクライナへの殺傷兵器の提供さえ、法を変えて進めようとしています。さらには、対中国を念頭に、アジアを中心に武器輸出を進めるOSA ということまで始めようとしています。ウクライナ戦争への参戦のみならず、日本が対中戦争の主導者になろうとしています。
 このように、戦争を終わらせるどころか戦禍の拡大を進めているのがG7 です。参加する複数の国が核を保有、或いは保有を検討しており、このような国々を広島に招いたところで「反戦・反核」につながる筈もありません。広島で開催する真の目的は、「広島に認められた」と居直って、「ロシア・中国の核を使わせないため」として核抑止論のもとで更な
る核の拡大を図るものです。
 核廃絶を訴えてきたヒロシマを踏みにじり核戦争さえ進めていく、サミットそのものを粉砕するしかありません。

労働者・学生にこそ核廃絶が可能だ

 このような戦争策動を進めるG7 各国に核廃絶の理念を託すことなど一切できません。戦争のための会議であるG7 サミット、そしてこの核抑止論推進のシンポジウムにを粉砕するための行動に立ち上がり、怒りの声を叩きつけましょう。
 労働者・学生が立ち上がることによってこそ、戦争を止め、核のない世界を実現できます。戦後も朝鮮戦争などでアメリカは核使用を狙っていましたが、これを阻んできたのは、ヒロシマ・ナガサキをはじめとした反戦反核の闘いです。核抑止力などでは全くありません。
 そして今、G7 の国々を中心に「NO NATO」「武器にではなく賃金に支払え」といったスローガンが掲げられた、戦争反対のデモやストライキが巻き起こっています。
 ロシアでも、激しい弾圧がありながら、ウクライナ戦争開戦から今に至るまで、戦争反対を訴えて労働者や学生は立ち上がり続けています。私たちが期待すべきなのは、G7 の戦争屋共ではなく、こうした世界中の戦争絶対反対で闘う人々です。世界の仲間とともに、全ての核に反対し、核戦争会議G7 サミットを止めましょう!

2 月アメリカ全土で反戦デモ。EU 各国でも同様の反戦デモ多数。

 

2023年4月4日火曜日

【報告】沖縄・琉球弧の島々を戦場にするな! 清水早子さん講演会&デモ





 4月2日、「核戦争会議=G7広島サミット反対! 沖縄・琉球弧の島々を戦場にするな! 宮古島からの訴え」と題し、清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会)の講演集会とデモを行いました。5月19日から行われようとしているG7広島サミットに反対する取り組みの一環として企画された集会です。

 清水さんは1995年から宮古島に在住され、この間は自衛隊の基地建設やミサイル配備、演習に体を張って闘って来られた方です。動画やスライドを使って宮古島の自衛隊基地の現状、この数年格段に強化されている実態が詳しく報告されました。

 さらには、警察権力の暴力と対峙して住民が体を張って闘っている姿が報告されました。連日のように基地のゲート前や演習の目の前で抗議行動を繰り広げる姿には胸を打たれます。昨年9月から全面施行された「重要土地規制法」がこのような行動を弾圧する危険性があることが指摘されました。他方、自衛隊の公開訓練に対し、その目の前で抗議行動を行ったら、次回からは沖合で訓練をやらざるを得なくなったというエピソードが語られ、少数であっても負けずに闘えば勝てるという言葉に勇気づけられました。

 また、宮古島が沖縄戦の過程で5万人の島民の島に3万人の日本軍が上陸し、食糧不足で飢餓に苦しんだこと、韓国や台湾から従軍慰安婦として女性を連行し、慰安所をたくさん設置していたことなどの歴史が語られました。

 講演に続いて実行委員会から基調提起。岸田のウクライナ訪問で日本の参戦を狙い、さらに中国侵略戦争に突き進む中で目の前で始まっている戦争をどう止めるのか、中国侵略戦争をどう止めるのか真剣に考え討論しようということと、戦争会議であるG7広島サミット粉砕のデモに参加しようと呼びかけました。

 講演後の質疑や討論では沖縄・琉球弧の闘いにどう連帯していくかという問題意識で参加者から活発な意見が出されました。自治労の仲間は労働組合を軸に反戦反核闘争を闘う意義を訴え、4月30日の全国自治体労働者集会への参加を呼びかけました。

 集会後はサミット反対を訴え広島市内をデモ。市内中が「サミット歓迎」キャンペーンが展開されていますが、サミットに対する疑問の声は高まっています。11月から毎月反対デモを行なってきましたが、デモに対する声援、注目は回を重ねるごとに大きくなり、毎回飛び入り参加者が現れています。「NO!核ミサイル」の「山車」も登場し外国人観光客も大注目で、大いに手応えをつかみました。

 再びの沖縄戦を絶対に繰り返させないという決意をますます強くした取り組みとなりました。戦争会議=G7広島サミット反対の声をますます大きくしていきましょう!