2025年10月11日土曜日

女性差別者擁護・反戦反核運動破壊を行う太田蒼真共同代表の解任を決議

 8・6ヒロシマ大行動実行委員会は昨日10月10日実行委員会会議を行い、また本日10月11日、女性解放学習集会を行いました。

実行委員会会議での討論に基づき、学習集会参加者の総意で、女性差別者を擁護し、8・6ヒロシマ大行動や改憲・戦争阻止!大行進運動の破壊をおこなっている太田蒼真君を共同代表から解任することを決議しました。

8・6ヒロシマ大行動で共に闘う仲間の皆さん、および私たちに支援と期待を寄せていただいている多くの皆さんに、このような女性差別を擁護し自ら差別者としての姿を示すとともに、反戦反核運動破壊に手を染める人物を運動の指導者の中から生み出してしまったことを謝罪します。そして決議文中にもあるように私たちのこれまでの女性解放闘争に対する敵対的なあり方を自己批判し、運動の変革をかけて、太田蒼真君も含む石田グループによる運動破壊を絶対許さず、徹底的に対決しぬく決意です。中国侵略戦争阻止・核戦争阻止の闘いと一体で差別・排外主義との闘い、女性解放闘争をともに闘い抜く運動に自らを変革し闘い抜きたいと思います。

以下決議文です。



太田蒼真共同代表の解任決議

20251010

8・6ヒロシマ大行動実行員会


 私たち8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、被爆80年を期して、中国侵略戦争阻止の反戦反核運動に若い世代-青年・学生が加わり、被爆二世・三世と共に反戦運動を牽引していってもらうべく、本年7月に「広島大学学生自治会委員長」の太田蒼真君に8・6ヒロシマ大行動実行委員会の共同代表に加わってもらいました。

 しかし、太田蒼真君は今、8・6ヒロシマ大行動、そして改憲・戦争阻止!大行進運動と共に闘ってはいません。いやそれどころか、8・6ヒロシマ大行動と改憲・戦争阻止!大行進運動に敵対した内容をSNS上に上げて、活動と仲間への攻撃を行うなど許しがたい運動破壊に手を染めています。私たちは、太田蒼真君のこのような変節・転向を絶対に認めることはできません。


  1. いったい何をめぐってこのような事態が引き起こされているのでしょうか。


それは本年9月、改憲・戦争阻止!大行進の構成団体のひとつである「全学連」の指導的立場にあり、大行進事務局にも関わっていた石田真弓が女性差別・性暴力を行っていたことが当該の女性からの告発で発覚したことに端を発しています。

昨年11月以来、関西の反戦運動内で、運動のリーダーが女性差別・性暴力を繰り返していたことが明らかになりました。石田はこの女性差別問題に対して、女性解放闘争を「最先端で闘うリーダー」として登場し、差別糾弾者として立ち振る舞っていました。しかし、実際には、彼自身が女性差別に基づく支配・抑圧と、運動の指導者としての立場を利用して性暴力を4年間も続けてきた女性差別者であった実態が、告発者の命がけの決起で暴かれたのです。

 石田は、女性差別を認めながら、告発者が徹底的に対決を貫くことの大変さから、自らの告発を否定したことにつけこみ、態度を豹変させて自己批判を拒否し居直りました。逆に、告発者を前面に立てて、指導していた学生グループを自らの擁護者へと組織しました。そして、告発者に対して原則を貫いて闘おうと最後まで呼びかけていた大運動の仲間を、当該の思いを踏みにじる「女性差別者」だと描き出し、大行進運動から脱落・逃亡するのみならず、大行進運動の敵対者・破壊者へと転落したのです。絶対に許すことはできません。

 この石田擁護の学生グループに「広島大学学生自治会」の学生たちが、主体的に加わっています。太田蒼真君は、その先頭で活動しているのが現状です。


(2)8・6ヒロシマ大行動は女性解放闘争を自らの課題として前進させます。


 この問題は、女性解放闘争を前に進めるか、後退させるかが問われた問題であり、反戦反核闘争と一体の課題です。

 前述した、昨年の関西での運動内部で起こった女性差別事件に際しても、8・6ヒロシマ大行動は、自分の事として被害当該と共に闘い、運動のあり方を変革するために取り組んできました。

 その中で、かつて8・6ヒロシマ大行動が、女性差別・性暴力の被害を訴える当該からの「二度と女性差別事件が繰り返させない」という糾弾に対して、これと向き合うどころか、怒りの告発を圧殺するという許しがたいことを引き起こしていた事実が明らかにされました。この女性解放闘争に敵対するあり方に対して、当該から改めて弾劾が叩きつけられたのです。

 当該は8・6ヒロシマ大行動の事務局で運動を中心で担う仲間でした。私たちは、告発・糾弾に向き合い、反戦闘争と一体で女性解放闘争を闘うという決意を込めて、今までの運動のあり方を変革していくために自己批判を開始しました。これは女性解放闘争を闘える8・6ヒロシマ大行動となるための、生まれ変わりをかけた取り組みです。その闘いは、いまだ道半ばですが、8・6ヒロシマ大行動全体が問われた問題として、8月の実行委員会でも全体に明らかにしてきました。これは共同代表・事務局を先頭に、すべての8・6ヒロシマ大行動の仲間の課題なのです。

 そして、この自己批判をかけた闘いは、女性差別糾弾・女性解放を呼びかける当該の女性への応えであり、私たちの女性解放闘争の前進であり、戦争と差別の元凶である帝国主義打倒に向けた闘いそのものです。私たち自身、この決意と闘いを裏切ることは、絶対に許されないことです。


 しかし、太田蒼真君たち「広島大学学生自治会」は、この決意を180度捻じ曲げています。石田の女性差別と闘うという大行進運動を担う仲間たちを「女性差別者として糾弾すべきだ」とメール等で要求しているのです。

 太田蒼真君らは、石田が女性差別者であり、当該に告発されたという誰も曲げることのできない事実を見据えず、石田を擁護し続けています。のみならず、石田を徹底的に糾弾し、打倒する闘いに立ち上がっている学生や青年、労働者などに対して、悪罵を投げかけています。このような行為を絶対に容認できません。女性差別者である石田は、徹底的に弾劾し、打倒する以外にない、ということです。告発者が動揺しても、告発者の怒りを自らが体現して差別者を弾劾・打倒し、運動の内部における女性差別を一掃・根絶する闘いに取り組まなければならないのです。

 はっきりさせるべきは、石田の擁護者として登場した太田蒼真君らは、今や石田らと一体となった女性差別者となり果てているということに他なりません。


(3)太田蒼真君らの反戦反核闘争への裏切り・敵対を許さない!


 この石田真弓と共に行動する太田蒼真君と「広島大学学生自治会」の学生たちは、この間の9・21岩国、9・23反戦討論集会といった反戦反基地の闘いにも10・5反戦デモにも参加せず、逃亡しました。

 許しがたいことには、ヒロシマの闘いと反戦反核闘争から逃亡した上で、今年の8・6ヒロシマの最先頭で闘ったと、今でも僭称し続けて、SNS上やビラで宣伝しています。このことに対して、8・6ヒロシマを原爆ドーム前の最前線で闘った8・6ヒロシマ大行動実行委員会の仲間、なにより被爆二世・三世の仲間から怒りの声が続々上がっています。


 起きている事態は、帝国主義の末期的危機と、米日帝国主義による中国侵略戦争-世界戦争という未曾有の情勢の中での激しい分岐です。戦後の基軸国・アメリカ帝国主義自身が自ら戦後世界体制の破壊者として登場し、世界戦争に引きずり込んでいくというすさまじい時代への突入、その中で最も危機を深める日本帝国主義の絶望的延命をかけた中国侵略戦争への決断と差別・排外主義、弾圧の激化。これに帝国主義打倒の原則を貫き真正面から立ち向かうことから身をそらせば、「第2インターナショナルの崩壊」のように帝国主義の擁護者へと一気に転落していくということです。

 8・6ヒロシマ大行動は、中国侵略戦争・核戦争阻止の反戦反核闘争を真正面から掲げ、国家権力と真っ向激突し、労働者階級の根源的怒りと力を解き放ちながら闘ってきました。学生・青年・女性や労働者、被爆者(二世・三世)など多彩な仲間が担ってきたのです。今年の8・6を見ればわかるように、労働者が実力闘争の中軸を担いました。労働者や全国の女性・青年労働者たち、被爆二世や三世などが次々に、最前線で機動隊との激突に飛び込み、強制排除と徹底的に闘い、集会禁圧攻撃を実力で粉砕しました。8・6ヒロシマは労働者の闘いこそが戦争を止め、社会を変革する力だと示す闘いそのものでした。


 それゆえに太田蒼真君らがSNS等で、ことさらに「8・6ヒロシマ大行動共同代表」を肩書として名乗り、発信して、改憲・戦争阻止!大行進と8・6ヒロシマ大行動に敵対する内容を宣伝することを許してはおけません。このように肩書だけを使い、8・6ヒロシマ大行動と真反対の言動を弄して、運動を分断する人物を共同代表にしておくことは、もはや一刻たりとも容認できません。


 以上のことから、9月の実行委員会の討議にふまえて、10月10日の実行委員会の参加者と8・6ヒロシマ大行動を担うすべての仲間の総意をもって、太田蒼真共同代表の解任を決議します。


 そのうえで、あらためて、改憲・戦争阻止!大行進と8・6ヒロシマ大行動は、革命的女性解放闘争を投げ捨て、運動の破壊者へと転落した石田とその擁護者の学生グループを、自らの責任において打倒し尽くし、中国侵略戦争阻止・帝国主義打倒の反戦闘争の爆発へ向かって闘い抜くことを宣言します。石田グループと決別・対決して大行進運動に集う学生たちとともに、膨大な青年・学生・女性の結集軸となる真に力ある運動への絶えざる変革を実現しながら、反戦闘争を徹底的に推進し、11・2労働者集会への全人民的大結集を切り開きます。大行進運動-8・6ヒロシマ大行動に結集してともに闘うことを訴えます。


以上