2015年7月30日木曜日

安倍首相の 8・6平和記念式典参加に反対する申入れを行ないました

 7月29日に広島市に「安保法制=戦争法で、戦争への道に踏み出す安倍首相の
8・6平和記念式典参加に反対する申入れ」を行ないました。


 

安保法制=戦争法で、戦争への道に踏み出す安倍首相の

8・6平和記念式典参加に反対する申入れ


 戦争法案を強行採決し、改憲と戦争への道に踏み込もうとする安倍首相、福島を圧殺し核武装のための原発再稼動を強行しようとする安倍首相が8月6日の平和記念式典に出席することは絶対に許せません。松井市長は安倍首相への出席要請を撤回することを強く求めます。

1、松井市長は、安倍首相の式典出席を拒否すべきです。


 安倍首相は、被爆者を先頭にした戦後・被爆70年にわたる反戦・反核のたたかいを「平和を言っていれば平和になるわけではない」などと冒涜し、「戦争力こそが日本の平和をもたらす」と公言しているのです。このような安倍首相ととも「静かに祈る」ことはできません。広島市は、どうして安倍首相に記念式典出席要請をするのでしょうか。国会は、「戦争絶対反対!戦争法阻止!安倍倒せ!」の声で連日包囲されています。衆院強行採決後も怒りは全国,各層に拡大、とくに学生、青年、若い母親たちが無数に立ち上がっています。犠牲となった被爆者への追悼は、この戦争反対のうねりと一体となって、二度と核も戦争もない社会をつくることです。福島を見捨て、武器を売り、戦争への道を進む安倍首相が、平和公園に足を踏み入れ慰霊碑の前で何を言うというのでしょうか。亡くなった被爆者を前に、今度は原爆を落とされる前に敵をやっつけると誓うというのでしょうか。安倍首相が平和公園に足を踏み入れる事そのものが許せません。安倍首相の出席・発言を阻止するのはヒロシマの使命ではありませんか。松井市長は、安倍首相への記念式典出席要請を今すぐ撤回することを強く求めます。

2、松井市長は、8・6平和宣言で戦争法反対の立場を鮮明にすべきです。


 戦争法に対して、全国の自治体で多くの反対決議が上がっていますが、被爆地広島の市議会はこれを否決したというではありませんか。とんでもありません。また、松井市長は平和宣言で「安保法案には触れない」とも公表しています。絶対に許せません。
 「二度と過ちはくり返しません」のヒロシマの誓い、「核と人類は共存できない」というヒロシマの声に真っ向から敵対しているのが安倍首相です。そもそも安倍首相は、「小型で抑止のためのものだったら、憲法上、原爆を持つ事も許される」という演説も行っている人物です。集団的自衛権行使・戦争法案においても「絶え間のない抑止力強化を」と言っていますが、これは日本の核武装まで狙ってのものです。戦争法・原発再稼動の安倍首相と同席して、戦争法反対を言わずして何を言うというのですか!
 8月6日8時15分、平和公園で何が誓われるかを世界が注目しています。今からでも遅くありません。松井市長は、平和宣言において戦争法反対・原発再稼動反対の立場を鮮明にすることを求めます。

3、福島を見捨て、原発再稼働と海外輸出に突き進む安倍首相をヒロシマは許しません。


 3・11から4年以上が過ぎましたが、福島の現実はますます深刻化しています。避難生活の長期化、労働者・農漁民・住民への帰還と被曝労働の強制、そして福島の子どもに127人もの甲状腺ガンが発見されるという大変な事態が起きているのです。にもかかわらず、再稼働と原発輸出へ突き進んでいるのが安倍首相です。「安倍首相!あなたは死の商人!世界を滅ぼす気か!」というのが被爆者の心からの叫びであり、怒りです。
 労働規制を解体し、残業代ゼロ、解雇自由などで、青年たちの未来を奪い、社会保障解体で高齢者や子どもたちの未来をつぶしている安倍首相が、「原発を再稼動させる、国民の命と平和な生活を守るために戦争法を成立させる、」などと言っているのです。どうしてこれに従うことができるでしょうか。もう誰も黙ってはいません。「原発再稼動阻止!」「戦争絶対反対!」「安倍たおせ!」の世代をこえた大規模なデモが巻き起こっています。今、世界中で労働者民衆が「生きさせろ!」の巨大な反乱、ゼネストに立ち上がっています。これはヒロシマの声です。私たちは、今夏8・6ヒロシマを、「戦争法と再稼動の安倍倒せ!」「労働者の団結で、核戦争阻止・全原発廃炉」を掲げてたたかいます。安倍首相の平和記念式典参加など絶対に許さないことを表明します。        以上                                      
           2015年7月30日    
           被爆70周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
             (共同代表)
               下田礼子(反戦被爆者の会)
               吉原美玲子(被爆者、キリスト者)
               中島健(被爆二世)
               大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)
               室本けい子(福島支援プロジェクト)
               大江照己(国鉄西日本動力車労働組合委員長)