海上自衛隊呉地方総監部
総監 伊藤 弘 様
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
事務局長 宮原亮
連絡先 広島市中区袋町5-4-302
電話 082-245ー4810
広島湾における日米共同訓練を
直ちに中止することを求める申入書
海上自衛隊は、2月27日から広島湾における初のの米海軍との共同軍事演習を強行している。私たちはこれに強く抗議し、直ちに中止することを申し入れる。
(1)中国への侵略戦争訓練を許さない!
この軍事訓練は、2月16日から九州・沖縄で実施している日米共同訓練「アイアン・フィスト」と連動しており、台湾有事を口実にした中国への侵略戦争に向けた実戦訓練である。
「離島防衛」などは、名目に過ぎない。沖縄・琉球弧の島々は日米政府によって「台湾有事」の最前線として位置付けられている。米軍や自衛隊の部隊が島から島へ移動し中国軍とミサイルを撃ち合うような戦争の計画が作られ、実戦訓練がくり返されている。自衛隊幹部は「申し訳ないが、自衛隊に住民を避難させる余力はないだろう。自治体にやってもらうしかない」と言い放っている。「離島防衛」と言いながら、中国への戦争の戦場にし、住民は見殺しにすると言うことだ。絶対に許せない。
米バイデン政権は、台湾への武器支援を拡大し、対中国への軍事演習=戦争挑発を繰り返しており、「台湾有事」の名で中国侵略戦争を仕掛けているのである。岸田政権は、この中国侵略戦争に参戦するために、昨年末「敵基地攻撃能力の保有」を含む安保3文書の改訂を閣議決定し、大軍拡予算を成立させようとしている。日本全土に長射程のミサイルを配備し、核武装のための原発再稼働・新増設に踏み切った。そして軍事演習だ。何が「離島防衛」か。
このような中国への戦争準備に被爆地広島の広島湾を使うこを絶対に許さない。
(2)G7広島サミットと一体の軍事訓練を許さない!
5月G7広島サミットは、ロシア・中国の「核兵器による威嚇」「国際秩序の転覆」を非難しながら、ウクライナ戦争の拡大、さらには中国侵略戦争を核戦争として行うことを正当化するための会議だ。
広島湾での初の日米共同軍事演習の強行は、これを証明するものである。岸田首相は、サミットの広島での開催を、「核兵器のない世界に向けた平和の会議」であるかのように宣伝しているが、全くの大ウソである。
G7の支配者たちは世界中で戦争を行い、資源や市場を奪い、人々を貧困に追いやってきた。また、G7各国全てが核兵器禁止条約の批准を拒否している。その頭目がアメリカバイデンである。私たちはG7広島サミットに断固反対する。このG7広島サミットと一体の広島湾における日米共同軍事演習に反対する。直ちに中止することを強く求める。
以上。
2023年3月7日