2022年10月18日火曜日

G7広島サミットに異議あり! ヒロシマで戦争会議をするな! 講演会のお知らせ

来年5月に行われようとしているG7広島サミットに私たちは異議を唱えます。

 岸田首相やマスコミ、県や市などは各国首脳が被爆者の話を直接聞いたり、平和資料館を訪れれば平和のための会議になるかのように宣伝していますが、本当にそうでしょうか? 私たちはG7広島サミットは中国への侵略戦争のための会議、核戦争会議であると考え、反対の声をともにあげようと呼びかけます。


G7サミット=対中国・対ロシアの戦争会議

 今年6月のドイツ・G7サミットでは、ウクライナへの武器供与拡大と中国への対抗が確認され、直後のNATO会議ではロシアや中国を「脅威」「挑戦者」と位置付けを変更し、軍事同盟として強化が確認されました。

 ドイツ・サミットと同時に実施された日米合同演習では、米軍の最新鋭ステルス戦闘機などを中国に向けて飛行させ、一部は日中中間線を越えて中国本土に接近させるという重大な戦争挑発に踏み込みました。米軍による「史上最大の対中示威行動」と言われる激しい戦争挑発を米軍の側がしていたのです。 

 岸田首相は5月日米首脳会談で対中国で日米軍事同盟を強化することを確認。所信表明演説でも「防衛力の抜本的強化」として5年で40兆円もの軍事予算を宣言。実際にも沖縄・南西諸島、岩国や呉、佐世保といった基地を強化し、1500発もの中距離核ミサイルを配備しようとしています。

 このように米日先頭にG7各国はウクライナ戦争を停戦ではなく激化の方向で武器供与を拡大しています。そして対中国の戦争を準備し、軍事演習を繰り返しています。こういうことをやっているG7首脳が集まる広島サミットの目的は「平和や停戦のための会議」ではなく、「戦争のための会議」であることは明らかではないでしょうか。


G7サミットに協力させ、広島の反戦反核の声を押しつぶす 

 G7首脳が被爆の実相を知れば核廃絶につながるというのは幻想です。彼らは核の非人間的で残虐な威力を知っているからこそ保有しているのです。

 G7サミットを広島で開催する狙いは、中国への戦争に向けて、被爆地広島の被爆者運動や反戦・反核運動、そして労働運動を抑え込み、戦争協力の道に引きずり込むことにあります。そのために警察や機動隊を2万人も動員して、黙らせようとしています。

 ロシアや中国の「核の脅威」を言いながら、それを上回る核軍事力で対抗し戦争することを被爆地に認めさせようとしています。2016年オバマ訪問時に核のボタンが平和公園に持ち込まれました。またその暴挙を繰り返し、それをも被爆地に認めさせようというのです。

 岸田政権は安倍の国葬で挙国一致の戦争・改憲の突破口を開こうとしましたが、巨万の怒りの声で完全に打ち砕かれました。

 全世界の人々に戦争と貧困と環境破壊を強制するG7サミットに対しては毎年数千・数万の抗議デモが叩きつけられています。国葬反対のたたかいに続き、全世界の戦争反対に立ち上がる労働者・民衆とともに戦争会議=G7サミットに反対の声をあげましょう。

 11月20日の集会で、広島サミットについて大いに議論しましょう。多くの方の参加を呼びかけます。