防衛省は9月30日、護衛艦「いずも」と米軍の合同軍事訓練を、10月3~7日のいずれかの日に、太平洋上で行うと発表。同日「いずも」は岩国基地に入港しました。これは空母化に向けた改修工事を終えた「いずも」が、米軍に所属するステルス戦闘機Fー35B(防衛省は23年度の購入、24年度の自衛隊配備を計画している!)を借りて、発着艦テストを行うというもので、対中国に名を借りた自衛隊の侵略軍隊化の重大な一歩であると同時に、30年ぶりに行われている陸自大演習同様、中国への戦争挑発そのものです。
私たちは緊急行動として、10月4日(月)に中四国防衛施設局・岩国事務所前にて、海上自衛隊あての申入書を提出し、抗議しました。
拡声器規制条例策動などの「たたかう8・6ヒロシマ」つぶしは、右派勢力の中国排外主義=中国への侵略戦争準備(自民党総裁選での「台湾有事は日本有事」「敵基地攻撃能力の保有を」等の発言からも彼らの目的は明らか)と一体で進められてきました。岸田新首相は「総裁任期(3年以内)の改憲」を公言していますが、その内実は自衛隊の侵略軍隊化と軌を一にしたものであるばかりでなく、米政府によってINF(中距離核ミサイル)の沖縄・岩国ー日本列島への配備もねらわれており、「ヒロシマ・ナガサキをくり返させない」「新たな核戦争を許さない」と闘ってきた被爆者・被爆地の訴えは、ますます重大な政治局面を迎えています。
被爆76年8・6ヒロシマ闘争をへて、新たな核戦争を阻止する闘いをさらに強化していきましょう。