オバマは広島に来るな!
絶対反対のデモに立とう!
5月27日、オバマ米大統領と安倍首相がそろって広島を訪問しようとしています。核と戦争に絶対反対で闘う広島と全世界の労働者民衆の声を押しつぶすための攻撃であり、絶対許せません。訪問に先立って開催されるG7サミットは、一握りの大国の指導者自らの権益を守るための強盗会議であり、戦争会議です。中東で、ウクライナで、核戦争にまで行き着くような切迫した情勢となっています。とりわけ朝鮮半島をめぐっては、かつてない規模の米韓合同演習によって朝鮮侵略戦争が切迫する事態になっています。米軍はこの数日シリアのラッカ、イラクのファルージャで激しい空爆をやっています。子ども含め多くの住民が犠牲になっています。核による支配を続け、絶え間なく戦争を繰り返ている大国が、第2次世界大戦に匹敵する被害が出るような戦争を準備しているのです。絶対に許すことはできません。
明日オバマは米軍岩国基地に降り立ち、まず海兵隊を「激励」するというのです。沖縄で元海兵隊員による女性暴行殺害事件に対する怒りが沸騰し、全基地撤去の要求が巻き起こっているそのときにです。昨日の日米首脳会談で、事件について安倍が厳重に抗議しオバマは遺憾の意をあらわしたのも、許し難いことに、沖縄県民の全基地撤去の要求を踏みにじるためです。怒りは増すばかりです。広島市内を厳戒態勢におき、平和公園とその周辺を6時間にわたって立ち入り禁止にして、原爆資料館を見学しようとしていた修学旅行生を追い出す。どこが「核なき世界」へ導く「歴史的指導者」なのでしょうか。重警備がいたるところで大渋滞を引き起こし、ますます怒りは増すばかりです。
オバマ政権は、未だに7千発もの核兵器を持っているだけでなく、臨界前核実験や新型核実験を繰り返し、新たな核開発に1兆ドルもの予算を注ぎ込もうとしています。そのオバマが核攻撃を指令するカバンを持ってヒロシマに来ることなど、絶対に許すことはできません。
一方で安倍政権は、戦争法の制定や武器輸出の解禁に続いて、核兵器の保有も使用も憲法違反ではないとの閣議決定を行い、核武装のための原発再稼働と核燃料サイクル推進に突き進んでいます。朝鮮半島をめぐる戦争の危機を激化させ、1%の金持ちの金儲けのために労働者民衆を戦争に動員しようとしています。安倍は、オバマとの広島訪問を「原爆や戦争を恨まず人の中に巣くう争う心と決別する」場にすると言っています。ヒロシマの原爆や戦争に対する怒りを鎮めようとしています。
根底にあるのは、資本主義の危機です。大恐慌の激化と新自由主義の崩壊に、今回のサミットでG7各国は自国の利害を押し出して戦争へと突き進もうとしています。こうした中で、「北朝鮮が核武装するなら戦争はしかたがない」「核なき世界のために核武装が必要」と、核の力にひれ伏せというのです。戦後政治の総決算をかかげて総評を解散させ連合を結成したものの、日教組や自治労の現場組合員の中に根強く存在している反戦反核の意志を最後的に破壊する攻撃です。
「核も戦争も絶対反対」の声をさらに大きくしていきましょう。昨秋、私たちは戦争法制定に反対して国会前を埋めつくし、全国で数百万人が立ち上がりました。国鉄分割民営化で憲法を変えると中曽根が豪語して以来の労働組合破壊に決して屈せず、動労千葉はついにJRに不当労働行為の責任ありと認めさせました。組合員の団結した力で国家を挙げた大攻撃に立ち向かっています。改憲を押しとどめている根源的な力がここにあります。闘う労働組合が軸となり、被爆者・被爆二世・三世をはじめあらゆる人々の反戦反核の声を結集させましょう。
私たちは、安倍政権による労働法制改悪、外注化・非正規職化による格差と貧困の政治に対して、どんな小さな職場からでも団結して闘います。戦争に突き進む安倍政権と真っ向から対決していきます。同じような闘いが世界中で闘われています。とりわけ韓国では、民主労総がゼネストに立ち上がり戦争絶対反対でパククネ政権を追いつめています。日韓の労働者が連帯し、全世界の労働者が一つに団結し、オバマや安倍を倒して核も戦争もない社会を作りましょう!
2016年5月26日
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
新華社通信が報道
http://jp.xinhuanet.com/2016-05/27/c_135392888.htm