※動画及び集会の写真と発言は全て全学連のTwitterから。
5月19日、ついにG7広島サミットが始まりました。核のボタンを持ったバイデンはじめG7の首脳が、ウクライナ戦争の激化を正当化するために、広島を蹂躙し、利用するために平和公園を訪れるということに対して、怒りの実力デモを行いました。
G7首脳が訪問する平和公園から250メートルの地点で機動隊と激しく激突。学生を先頭としたデモ隊はスクラムを組んで「戦争反対!サミット粉砕!」のコールでデモを貫徹しました。
午後1時、再度袋町公園に約600名が結集。1時間の集会を行い、G7広島サミット粉砕の原爆ドーム前までのデモを行いました。
集会の冒頭に、ウクライナのゼレンスキー大統領がG7広島サミットに参加することが明らかに。ウクライナ戦争エスカレーションをG7広島サミットを徹底的に利用して正当化するという彼らの目的がこの上もなく明らかになり、集会の場でも徹底弾劾し、21日のG7広島サミット最終日まで闘いぬこうと呼びかけられました。
被爆二世の中島さん。「警察のデモコース変更強制攻撃に訴状まで用意して徹底抗戦し、要求を通した。杉並選挙の勝利が『闘えば勝てる』確信をくれた。佐藤栄作を傘でシバいた被爆者のおばあさんを思い出す。G7広島サミットに被爆者の怒りは爆発寸前だ」
自治労広島市労働組合の福井さんから発言。「警察はデモコースを妨害し、突っついてきた。逮捕弾圧まで。跳ね返そう。今、自治労は反戦の旗を降そうとしている。連合と一緒。8.6ヒロシマ大行動の街宣で、サミット反対が日々増大して今日に至っている」「『はだしのゲン』の世代の人から応援のカンパ。広島市職員ですらサミットに不満。松井市長以外サミット賛成はいないのではないか(笑い)。『麦になれ』の教訓を今こそ。歴史に残る大デモをやろう!」
宮原事務局長が基調提起(このページの下に全文掲載)
婦人民主クラブから!「今日は女性がたくさん決起した!『はだしのゲン』削除が岸田の狙いを鮮明にした。結局、そうしないと子どもを戦争に動員できないということ。街宣で『日本が参戦国になることについてどう考えたら良いのか』、たくさん議論してきた」「ほらぐちさんの言葉をずっと覚えていた。『投票に行かない人にこそ聞いてほしい』。そういう労働者にこそ、戦争を止める力があるという意味だ。『戦争のことは別』という婦民の仲間とも議論をつくっていく!」
大行進呼びかけ人の森川さん!「昨晩逮捕された学生の元に行くと見たこともない警察の集団が。だがその学生は、不当逮捕されたことに何の後悔もしていない。G7粉砕が世界の労働者との最大の連帯であり、労働者の自己解放だ!」「G7に核廃絶を期待することなどできない。労働者の力で核を廃絶し、自分達の力で社会をまわしていくということだ」。
熱烈なカンパアピール!「逮捕された学生はずっと一緒に頑張ってきた仲間。サミット粉砕に各国の労働組合から連帯メッセージが届いている。私たちの言う『平和』とG7の言う『平和』は違う。彼らの平和とは、ロシアを打ち負かし、戦後のウクライナで利権を分配するという意味だ」「間に合わせで『はだしのゲン』と第五福竜丸を削除したが、内部被爆をなきものにするということだ」。
日教組奈良から!「私たちの子どもを戦争に送って良いなんて許した覚えはない!サミットのどこが『核なき世界』なのか?警察動員のなかでも、広島市民はエールを送ってくれている。労働者・民衆の手で本当の平和を!」「ロシア・中国の軍事的対抗もはっきりと非難されなければならない。日教組の反戦の思想は脈々と受けつがれている。日本会議系列の団体が『はだしのゲン』削除を申し入れたが、日本会議は毎年8.6にも『沈黙』を強制しようとしている」「昨年、8.6に参加した日教組奈良市に対してバッシングがかけられたがそれを跳ね返した!今日の闘いを戦争を止める第一歩にしよう!」
青年労働者からの決意表明!「国葬反対のデモに続き、サミット粉砕のデモを完徹した。ウクライナ戦争から一年、ますます生活は苦しくなっている。その中でも大軍拡を強行することを許せない。現在、そして未来に戦争をしようとしている連中が集まる『平和の祭典』で何を話す?」「はっきりとしているのは、戦争をさせられるのは市民や労働者だということ。」
広大自治会の仲間から!「逮捕と広島大学での教室貸し出し拒否は何か?労働者と資本家の非和解のあらわれだ。わざわざウクライナの負傷兵を日本に運ぶのは日本の参戦への一歩。次は武器になるのは確実。港に直接行ってでも止めないといけない!」
全学連から!「不当逮捕ふざけんな!何をやっているか分かっているのか?
ゼレンスキーの参加は日本の参戦国化、世界戦争への道につながるもの。今の国際秩序を維持するために『戦争しかない』、それがG7サミットの考え」。「それを『世界のため』などと言って労働者を動員し、被爆者の思いを踏みにじってやろうとしている。こんなものは平和への一歩にすらならない。広島の怒りとの結合を感じる反応がある。逮捕弾圧に対して多くの学生がかけつけてくれている」「自分達の行動で社会を変えることができると、学生自身が掴み始めている!」。
広大自治会の森田さんから!「牽引してきた仲間が逮捕された。サミット粉砕の大爆発でとりもどす。さらに奪還闘争そのものが、サミットを許さない闘いになる。勾留されている警察署への抗議行動もうちぬいていこう!」「広島の怒りと結びついているからこそ、弾圧が狙われている。一糸乱れぬ行動をやろう。21日にはゼレンスキーが来る。最後まで闘おう!」
集会終了後急遽逮捕された広島大学の学生を激励し、逮捕に抗議する行動を広島中央警察に対して行いました。石川県警や新潟県警などの機動隊で守られた中央署前で約200名で抗議行動。警察権力は慌てふためき、カラーコーンを出してみたり、慌てて「集会の扇導(扇動の間違い?)をやめなさい」という手書きの(!)紙を出してきたり。不当逮捕に対して抗議さえ弾圧する警察に怒りを燃やし、スクラムを組んで徹底弾劾とマイクでの激励を行いました。
明日は午前10時から南区民文化センターで国際反戦集会、集会後12時から宇品方面へデモ。そして15時半から再び大手町第2公園を出発点に原爆ドームまでのデモを行います。
そしてゼレンスキーがG7サミットに参加する21日には袋町公園を出発点に午前11時30分からデモを行います。
G7広島サミットの血塗られた正体が明らかになってきました。ともに声をあげましょう!
5・19 G7広島サミット粉砕! 全国総決起集会
基調提起
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
事務局長 宮原 亮
全国から結集された皆さん!
今日、ここ広島にG7の首脳どもが集まっている。彼らはこれまで全世界で侵略戦争を繰り返してきた。自国の労働者と全世界の人々に対して搾取と収奪の限りを尽くしてきた。
そのG7の首脳どもがここ広島にやってきている。何のためか? 核のない世界を実現するためか? 戦争を終わらせ平和な世界を築くためか? そうではない ウクライナ戦争を継続し、エスカレートさせるため、そして中国に対する侵略戦争をやるためだ。
彼らが今やっていることは何か? ウクライナに劣化ウラン弾を含む兵器を送り、戦争を激化させている。今まで散々中国の市場に群がり、労働者を低賃金で搾取してきたのはG7、お前たちではないか! それなのに自分たちの世界大国としての地位が危機になるや「一つの中国」はもうやめだと、「ロシアを抑え、中国を打ち負かすんだ」と。中国との対立をあおり、台湾軍を訓練し、軍事演習を繰り返して軍事挑発を行っている。
岸田政権は軍事費を2倍にし、「敵基地攻撃能力保有」を宣言し、沖縄・琉球諸島にミサイル基地を作ってきた。アメリカの雑誌TIMEに「平和主義を捨て去り自国を軍事大国にしたいと望んでいる」と書かれた通りだ。
今アメリカ帝国主義は1兆ドルもかけて核兵器の近代化計画を進行中だ。これを始めたのは「核なき世界」の言い出しっぺであるオバマだ。毎年何回も北朝鮮のミサイルなど問題にもならないICBM発射実験を行なっているのがアメリカ帝国主義であり、
彼らはこの戦争で何を目指しているのか? 私たち労働者民衆に対して日頃彼らは何をやっているのか、生きていけない低賃金、過労死するまで、病気になるまで働かせ、医療も教育も福祉も何もかもめちゃくちゃだ。この我慢ならない現実をこれからも永遠に継続するため、そのために戦争で自分たちの支配を延命させようとしているのだ。
なぜ彼らは広島をサミットの地に選んだのか? 「核なき世界」と言ってロシアや中国、北朝鮮の核は非難するが、アメリカの核、G7の核は必要だという。平和資料館を2時間見学すれば彼らの意思が変わるだろうか? 絶対に変わらない。
ドイツの駐日大使が言っている「広島長崎を訪れたことがある。訪問すれば誰でも核兵器使用の恐ろしい帰結が印象に残るはずだ」という。ところがその同じインタビューで「ロシアや北朝鮮が核をすぐに放棄することはあり得ない。だから当面は核抑止力が必要だ。ドイツもアメリカとの核共有を継続する」こんなことを平然と述べている。こういう論理でウクライナに戦車を供与し、戦争を激化させているのだ。
これが彼らのヒロシマの実相に学ぶということだ。「ヒロシマ・ナガサキを繰り返さないために、核兵器が必要、戦争が必要」ということが彼らの結論だ。核戦争をやるために、こんな転倒した論理で広島を利用することを絶対に粉砕しなければならない。
全世界でウクライナ戦争を直ちにやめろという闘いが広がっている。戦争による物価高、食糧危機・エネルギー危機に全世界でストライキの嵐が吹き荒れている。G7広島サミット粉砕の今日の闘いは歴史的なたたかいとなるだろう。
広島を利用して核戦争に突き進むG7首脳どもに対する怒りのデモを叩きつけよう。自国の政府の戦争に反対しよう! 戦争によって支配を継続しようとする支配者たちを我々のデモとストライキで打倒しよう! 実力デモをもって核戦争阻止の我々の怒りと決意を世界の人民に轟かせよう!