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過去の大行動の記録
2024年8月21日水曜日
8・6原爆ドーム前集会への広島市の弾圧に抗議申し入れ
2024年8月16日金曜日
8・6ヒロシマ大行動 総括と報告
2024年の8・6ヒロシマ大行動は日本が中国侵略戦争=核戦争に突入することを許すのかどうかをかけた歴史的決戦として闘われました。
「ウクライナ戦争は2年を超え、「ロシアを抑え、中国を打ち負かす」というアメリカの国家戦略に沿って延々と泥沼の戦争が継続しています。
イスラエルによるガザ虐殺は毎日のように繰り返されています。
世界戦争が始まり、大虐殺が毎日のように繰り広げられ、中国侵略戦争が核戦争として勃発する前夜の情勢にあって、なんとしてもこの戦争をとめなければなりません。特に、中国侵略戦争における最大の参戦国であり出撃基地であり戦場にもなろうとしているこの日本において、戦争を行う政府を打倒する闘いとして、巨大な反戦闘争を爆発させていくことが必要です。」(基調提起より)
4月日米首脳会談での「日米同盟のアップグレード」が打ち出され、7月28日の2プラス2ではそのための具体的な「詰め」が行われました。具体的には日米両軍の司令部機能の統合のための在日米軍の司令部機能の強化、さらには核戦争の準備を具体的に進めるための「拡大抑止」協議での初の閣僚級協議が行われました。同じく28日から8月7日まで岩国、九州、沖縄、琉球弧を戦域とした陸自と米海兵隊の実働演習「レゾリュートドラゴン」の実施されています。中国侵略戦争が核戦争として準備が具体的に進められ、「核抑止力論の肯定」どころではない、日本が実際に核戦争を始めようとしている中で、これを許すのかどうかが焦点となる中での8・6でした。
同時にそれは今始まっている世界戦争、ガザでの虐殺が進行する中での8・6でした。世界中の人たちが1秒でも早くガザ虐殺をとめたいと行動を開始する中で、あろうことか広島の記念式典にイスラエルを招待し、シオニスト=米エマニュエル駐日大使を招待するというのです。この許しがたい「イスラエル招待」と平和公園集会禁止=反戦反核の排除は一つの問題でした。
2月28日の暴処法弾圧=5人の逮捕・起訴、5月7日の広島市による8月6日平和公園立ち入り規制=集会禁止の打ち出し。アメリカ帝国主義とともにガザ虐殺を支え、中国侵略戦争・核戦争を準備する日本帝国主義・岸田は、何がなんでもヒロシマの反戦反核闘争を圧殺することを決断し、ついに広島市を使って平和公園での集会禁止という「むき出しの言論弾圧」を打ち出してきました。市は、一方では「規制に法的根拠はない」などといいながら、規制に従わなければ「警察と連携して対処する」と一貫して回答を繰り返してきました。8・6暴処法弾圧を背景に逮捕をちらつかせる脅しで集会圧殺を狙ってきたのです。
したがって、今回の8・6ヒロシマ大行動に参加するほとんどすべての仲間は「逮捕」という問題を真剣に考えた上での参加でした。実行委員会でも「逮捕」という問題を正面から据えて議論してきました。
安倍政権発足後の2013年、日本会議は8月6日に日本の核武装を主張する元統合幕僚長・田母神の講演会を開催。翌14年には、集団
まさに「10年がかり」で「ヒロシマの怒り」を解体し8・
私たちは、まさに今回の集会禁止攻撃が、戦争が始まっている中での戦時下の反戦反核運動つぶしの攻撃、実際に核戦争をやろうとしている中での反戦反核運動への政治弾圧であるとはっきりさせました。
「79年間のヒロシマ・ナガサキの闘いの蓄積の全てが今問われている」
「『力の限りたたかったが、核戦争を止められなかった』ということでは許されません。目の前で準備が進む核戦争を始まる前に止めるため、今この瞬間に『力の限り』以上のたたかいが必要」(基調提起)と議論してきました。
またパレスチナ人民の決死の闘い、沖縄の体をはった闘いと連帯して今ここで闘わなければ、それは「裏切り」になってしまうと議論してきました。
そして「逮捕の脅しに一歩も引かずに闘う」「核戦争を阻止するかどうかがかかっている」「大結集の力で逮捕・弾圧を打ち返す」ことを確認して当日に臨みました。
参加者すべてが家族や職場や学園などで逮捕の可能性を議論し、なぜそこまでやるのかを議論してきました。
前夜から原爆ドーム前に座り込み、朝4時過ぎから続々と結集したすべての仲間はそうやって「腹をくくって」座り込みに参加しました。市は朝5時前から「退去要請」を繰り返し、要請に従わないと警察に「排除要請」を行い、警察も明らかに暴力的に排除するための準備を整えていました。排除のための「屈強な」機動隊の部隊を用意し、女性の機動隊員も揃えて平和公園まで「進軍」してきた機動隊員が目撃されていますが、「腹をくくった」座り込み参加者のあまりの迫力と自分たちがやろうとしていることの不正義性の前に排除など不可能と判断し、回れ右をして撤退していったそうです。
8時15分の黙祷まで平和公園内の集会を貫徹し、イスラエル・米国代表、岸田の出席を弾劾するデモを真正面から堂々と出発しました。
岸田の演説は、G7広島サミットで述べたお題目を繰り返すだけ。核戦争の準備を進めながら「核なき世界」などというインチキは万人に見抜かれています。松井市長も「核抑止からの政策転換」などと言っていますが、核抑止を肯定したG7広島サミットと広島ビジョンを肯定し、サミット記念館まで建設しておいて何をか言わんやです。岸田はその日、被爆6団体との会合で怒りを叩きつけられ、翌日自民党憲法改正実現会議で「憲法9条に自衛隊明記を」と「遺言」を残し、9日長崎でも怒りを叩きつけられ、翌週自民党総裁からの辞任を表面しました。ヒロシマ・ナガサキの怒りと闘いで岸田に「とどめを刺した」と言って過言ではないと思います。
午後から県立総合体育館で開催された8・6ヒロシマ大集会では朝の集会の勝利を圧倒的に確認するものとなりました。
午後のデモでは市民が座り込み貫徹の報を聞き「よかったねよかったね」と声をかけてくる場面も。朝デモの出発地点でも被爆者と思われる男性が「よくやった、よくやった」「これが広島の心じゃ」と声を上げていたとのこと。
また、私たちの行動は全世界のメディアが報道しました。
アラブニュース 「平和式典 イスラエル招待の広島市長に対しデモ」
世界戦争の開始、中国侵略戦争=核戦争の切迫という危機感、パレスチナと連帯し、沖縄の闘いとともにこの戦争をなんとなんとしても止めなければならないという決意、弾圧を恐れず、労働者市民の団結の力で絶対に阻止できるという確信、そして79年間のヒロシマの闘いの全蓄積が一つになって切り開いた勝利です。
どんな弾圧もヒロシマを黙らせることはできない。闘えば勝てる! 戦争を阻止できる! 確信も高く、さらにさらに巨大な反戦闘争を作り出していきましょう!
2024年8月8日木曜日
8月6日原爆ドーム前集会を貫徹! 集会禁止を打ち破る完全勝利
8月6日平和公園での立ち入り規制=集会禁止を打ち破り、私たちは原爆ドーム前の反戦反核集会を貫徹しました。広島市当局、警察権力は暴力的な排除、逮捕を狙っていましたが、座り込み参加者に指一本触れることもできませんでした。強制的に排除された人も、逮捕者もゼロ。不当にも機動隊の阻止線のために集会に合流できなかった人も目の前の歩道で集会に参加。8時15分に黙祷を行い、公園真正面から堂々とデモに出発しました。イスラエル代表、米代表、そして岸田首相の出席に抗議し、岸田首相演説を最も近い場所から徹底弾劾するコールを叩きつけました。一点の曇りもない大勝利です。
一切の弾圧を許さなかった力の根源は、被爆者をはじめ、すべての広島の労働者市民が79年間積み重ねて来た反戦反核の思いと運動の蓄積の力です。また、ガザ虐殺に怒り立ち上がる日本中世界中の巨大な反戦の声の力です。
どんな弾圧や脅しによっても、ヒロシマの声を黙らせることはできません! 力を合わせれば本当に戦争をとめることができる! このことを全世界に示す大勝利だったと思います。
ガザ虐殺は繰り返され、日米による中国侵略戦争=核戦争が迫っています。私たちはこれからも、全ての人々と力を合わせ核戦争阻止までたたかい抜きます。ともに戦争反対の声をあげましょう!
原爆ドーム前集会で発表した8・6ヒロシマアピールを紹介します。
2024年8・6ヒロシマアピール
広島への原爆投下から79年目の今日、原爆ドーム前に集まった皆さん。
今日この場所は、広島市によって公園が封鎖され、プラカード・横断幕・ゼッケンなど反戦反核を訴えるものが持ち込み禁止とされ、市民が原爆ドーム前で反戦反核のアピールをすることが禁止されるという異常な状況の中で8月6日を迎えています。
対岸の慰霊碑の前では、ガザで大虐殺を続けるイスラエルの代表が招待されて式典に出席しています。米国の代表と岸田首相が出席していますが、彼らはつい10日前の7月28日、閣僚会合で「拡大抑止の強化」を打ち出し「アメリカの核兵器と日本の通常兵器を組み合わせて」中国との核戦争をやることを宣言しました。日米同盟を「核同盟」として位置付け、軍司令部機能の一体化を進めています。同じ28日から明日8月7日まで、中国を仮想敵国とした大軍事演習を岩国基地、九州・沖縄・琉球弧全域で繰り広げています。まさに核戦争前夜です。
ウクライナ戦争が延々と引き延ばされ、パレスチナへの大虐殺が繰り返されています。その上、中国との間で核戦争をやろうというのです。しかも他ならぬこの日本がその侵略戦争・核戦争の遂行者となろうとしています。
今日の平和公園の異常な規制がなぜ起きているのか。被爆地でG7の核を肯定する「広島ビジョン」などというものがなぜ出されたのか。「はだしのゲン」が削除され、被爆地の市長が教育勅語で職員を研修するなどということがどうして起こるのか。そして昨年の8・6集会に参加した5人の仲間が、なぜ半年も経ってからでっち上げ逮捕され、いまだに拘束されているのか。そしてなぜ松井市長はイスラエル招待に固執したのか。その理由は完全にはっきりしました。岸田政権が、日米同盟のもとで中国との核戦争を決断したからです。そのためにはヒロシマを絶対に黙らせなければならないと決断したからです。
彼らは右翼勢力をけしかけ、反戦反核集会を妨害するだけでは不十分と、今回ついにむき出しの国家暴力で参加者を逮捕し、集会を禁圧する暴挙に出てきました。
改憲や核武装を主張し「台湾有事を戦う覚悟が必要」などと叫ぶ岸田首相を筆頭とする勢力が、「8月6日は慰霊の日だ」「静かにしろ」と叫んで黙らせようとしています。日本と世界の人々が注目する8月6日の広島・平和公園で「戦争絶対反対! 核戦争をとめよう!」という声が上がり、日本中・世界中から同じ声が上がることを何よりも恐れているのです。
原爆の死者を悼むことと戦争反対の声を上げることは本来対立することではありません。日本のアジア侵略戦争・太平洋戦争の帰結が原爆投下でした。「安らかに眠ってください、過ちは繰り返しませぬから」という碑文は、戦争反対の誓いです。被爆者とその遺族は「原爆の日」に祈りを捧げたその足で、反戦反核行動の先頭に立ち、核と戦争に対する怒りを誰よりも激しく叫んできたではありませんか。「過ち」を再び繰り返そうとしている者だけが、8月6日をただ祈ることしか許されぬ日として勝手に主張し、国家暴力をたのみに「黙れ」と脅しています。
しかし目の前で、自国政府がヒロシマ・ナガサキの惨劇を繰り返そうとしているのに、命令におとなしく従い、口をふさいで黙るならば、それこそ死者に対する裏切りです。
だから私たちは、この不当極まる集会禁止に抵抗するため、昨晩から夜通し原爆ドーム前に座り込みました。そして本日、原爆ドーム前での反戦反核集会を断固貫徹しました。
被爆者の皆さん、遺族の皆さん、広島市民の皆さん、そして日本と世界の全ての皆さん。今こそ核戦争をとめるため、自国政府の戦争に反対して立ち上がりましょう!
核戦争に突き進む岸田首相に、反戦反核デモで怒りの声を叩きつけましょう!
被爆79周年 核戦争阻止! 8・6ヒロシマ大行動’24
原爆ドーム前集会にて