4月2日、「核戦争会議=G7広島サミット反対! 沖縄・琉球弧の島々を戦場にするな! 宮古島からの訴え」と題し、清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会)の講演集会とデモを行いました。5月19日から行われようとしているG7広島サミットに反対する取り組みの一環として企画された集会です。
清水さんは1995年から宮古島に在住され、この間は自衛隊の基地建設やミサイル配備、演習に体を張って闘って来られた方です。動画やスライドを使って宮古島の自衛隊基地の現状、この数年格段に強化されている実態が詳しく報告されました。
さらには、警察権力の暴力と対峙して住民が体を張って闘っている姿が報告されました。連日のように基地のゲート前や演習の目の前で抗議行動を繰り広げる姿には胸を打たれます。昨年9月から全面施行された「重要土地規制法」がこのような行動を弾圧する危険性があることが指摘されました。他方、自衛隊の公開訓練に対し、その目の前で抗議行動を行ったら、次回からは沖合で訓練をやらざるを得なくなったというエピソードが語られ、少数であっても負けずに闘えば勝てるという言葉に勇気づけられました。
また、宮古島が沖縄戦の過程で5万人の島民の島に3万人の日本軍が上陸し、食糧不足で飢餓に苦しんだこと、韓国や台湾から従軍慰安婦として女性を連行し、慰安所をたくさん設置していたことなどの歴史が語られました。
講演に続いて実行委員会から基調提起。岸田のウクライナ訪問で日本の参戦を狙い、さらに中国侵略戦争に突き進む中で目の前で始まっている戦争をどう止めるのか、中国侵略戦争をどう止めるのか真剣に考え討論しようということと、戦争会議であるG7広島サミット粉砕のデモに参加しようと呼びかけました。
講演後の質疑や討論では沖縄・琉球弧の闘いにどう連帯していくかという問題意識で参加者から活発な意見が出されました。自治労の仲間は労働組合を軸に反戦反核闘争を闘う意義を訴え、4月30日の全国自治体労働者集会への参加を呼びかけました。
集会後はサミット反対を訴え広島市内をデモ。市内中が「サミット歓迎」キャンペーンが展開されていますが、サミットに対する疑問の声は高まっています。11月から毎月反対デモを行なってきましたが、デモに対する声援、注目は回を重ねるごとに大きくなり、毎回飛び入り参加者が現れています。「NO!核ミサイル」の「山車」も登場し外国人観光客も大注目で、大いに手応えをつかみました。
再びの沖縄戦を絶対に繰り返させないという決意をますます強くした取り組みとなりました。戦争会議=G7広島サミット反対の声をますます大きくしていきましょう!