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過去の大行動の記録

2024年5月9日木曜日

8月6日平和公園立ち入り規制=集会禁止を許さない! 広島市に撤回申し入れと記者会見

広島市に対して平和公園立ち入り規制撤回を申し入れ

市政記者室で記者会見

5月7日に発表された8月6日の平和公園立ち入り規制=集会禁止攻撃に対し、広島市に対する撤回を求める申し入れを行い、記者会見を行いました!

5月11日には抗議のデモを行います! 5月11日(土) 15:00 京口門公園(広島市中区八丁堀3)に集まろう!


報道



広島市・松井市長は


8月6日平和公園集会禁止を撤回しろ!


  5月7日、広島市は今年の8月6日の原爆の日に平和公園を鉄柵で囲い、手荷物検査などを行って立ち入りを規制し、プラカードなどの持ち込みを禁止する「入場規制」を明らかにしました(右図)。

 これは、岸田政権が進める戦争政策と一体の反戦反核運動弾圧です。毎年8月6日に原爆ドーム前で様々な団体が行ってきた反戦反核集会を全面禁止する攻撃であり、同時に、岸田首相、米国およびイスラエル代表の式典参加に対する怒りの声を圧殺しようとする暴挙です。断じて許すことはできません。

 昨年8月6日の原爆ドーム前集会に参加した5名の仲間の不当逮捕(8・6弾圧)が、8月6日の反戦反核集会の全面禁止のための「見せしめ」的な政治弾圧であったことがますますはっきりしました。

 8月6日に原爆ドーム前で反戦反核の声を上げたら、核武装や改憲を主張する右翼が襲いかかってくる、右翼と対峙して集会を守ろうとすると逮捕・投獄される、そしてそれを理由に集会が全面禁止される。戦前の官憲による集会弾圧と何が違うというのでしょうか!

 私たちは広島市に対して決定の撤回を求めるとともに、全世界の戦争反対の闘い、パレスチナ解放の闘いと連帯し、パレスチナ虐殺をやめさせ、ウクライナ戦争をやめさせ、中国侵略戦争を阻止するために、記念式典の岸田首相、米国代表、イスラエル代表の出席に抗議する8月6日朝の集会とデモを絶対にやり抜きます。

 戦争反対、核廃絶、平和を願うすべての皆さん、ともに広島市の「8・6平和公園集会禁止」決定に怒りの声を上げましょう!


戦争に突き進む岸田政権の「反戦反核の8・6つぶし」

 今回の広島市の決定は、広島の反戦反核の思いと、戦後連綿と続く反戦反核運動をたたきつぶそうとする岸田政権と広島市当局が一体となった「ヒロシマつぶし」の攻撃です。

 4月10日の日米首脳会談では「3年間を経て日米同盟は前例のない高みに達した」と宣言。この3年間日米政府は中国への侵略戦争ー世界戦争を準備してきたのです(上の表)。岸田首相は翌11日の米議会演説で、アメリカと「肩を組んで」中国に対する戦争を行うことを宣言。そのために自衛隊と米軍の司令部機能の統合や沖縄・南西諸島の軍事要塞化、日本列島ミサイル配備などを決めました。

 このように戦争の具体的準備を進めていますが、国民の大半は戦争反対です。岸田政権はこうした状況に対し、ヒロシマ・ナガサキや沖縄の反戦反核反基地の運動をたたきつぶそうとしています。

 昨年5月のG7広島サミットはまさにこうした目的で開催されたものでした。2万4,000人の機動隊で広島を戒厳令下に置き、核抑止力を肯定する「広島ビジョン」を発表し、ゼレンスキー大統領を招いてF16戦闘機供与を決めました。しかし、サミットに対しては連日の抗議デモがたたきつけられ「サミットでヒロシマ圧殺」の策動は破産し、逆に広島ビジョンと岸田政権に対する怒りの声が高まりました。 

 8・6弾圧はこのようにどのような圧力に対しても屈することなく怒りの声を上げ続けるヒロシマの反戦反核の運動をたたきつぶそうとする攻撃です。今回の立ち入り規制=集会禁圧は一連の「ヒロシマつぶし」の攻撃の一環であり、ついに広島市当局が集会の禁圧に乗り出したと言う点で画歴史的な反動的決定です。


逮捕恐れず闘うアメリカの学生たちのように

 パレスチナ連帯・虐殺やめろの闘いが全世界で爆発しています。アメリカ全土で大学生が警察による逮捕・弾圧にも屈せず闘い抜いています。

 松井市長の「ロシアは招待しないが、イスラエルは招待する」という決定は日米同盟を軸とした世界戦争を推進する立場に立っているものであり断じて許されません。

 世界中で巻き起こるパレスチナ連帯・戦争反対の闘いと連帯し、広島から今こそ戦争反対の声を上げる時です。



広島市に対する申入書


2024年5月9日

広島市長 松井一實 様


8・6ヒロシマ大行動実行委員会

〒730-0036広島市中区袋町5-4-302

事務局長 宮原 亮

電話&FAX 082-245-8410


申し入れ


8月6日の平和公園立ち入り規制・集会禁圧決定に対し

厳重に抗議し撤回を求める


 2024年5月7日の報道で、今年の8月6日の原爆の日に平和公園を鉄柵で囲い、手荷物検査などを行って立ち入りを規制し、プラカードなどの持ち込みを禁止することが明らかになりました。

 これは、中国侵略戦争に向けた反戦反核運動弾圧です。毎年8月6日に原爆ドーム前で様々な団体が行ってきた反戦反核集会を禁圧する攻撃であり、同時に、岸田首相、米国およびイスラエル代表の式典参加に対する怒りの声を圧殺しようとする暴挙です。断じて許すことはできません。

 

 今回の決定は第一に、広島の反戦反核の思いと、戦後連綿と続く反戦反核運動をたたきつぶそうとする岸田政権と広島市当局が一体となった「ヒロシマつぶし」の攻撃です。

 岸田首相は4月10ー11日の日米首脳会談および米議会演説において、アメリカと「肩を組んで」中国に対する戦争を行うことを内外に宣言しました。そのために自衛隊と米軍の司令部機能を統合することや沖縄・琉球弧(南西諸島)をこれまで以上に軍事要塞化していくこと、日本列島にトマホークや中距離ミサイルを配備し、共同訓練を行うことなどを決めました。

 このように中国に対する戦争の具体的準備を進めていますが、国民の大半は戦争反対です。岸田政権はこうした状況を何とか変えようと、ヒロシマ・ナガサキや沖縄を先頭とした反戦反核反基地の運動を敵視し、これを何とかたたきつぶそうとしています。

 昨年5月のG7広島サミットはまさにこうした目的で開催されたものでした。2万4,000人の機動隊で広島を戒厳令下に置き、核抑止力を肯定する「広島ビジョン」を発表し、ゼレンスキー大統領を招いてF16戦闘機供与を決めました。しかし、サミットに対しては連日の抗議デモがたたきつけられ、サミットをもってヒロシマを圧殺しようとした策動は破産し、逆に広島ビジョンとそれを推進する岸田政権に対する怒りの声が高まりました。 

 昨年8月6日原爆ドーム前の集会に対する右翼の襲撃、その襲撃から集会を守ろうとした5名の仲間に対するでっちあげ不当逮捕・起訴は、このようにどのような圧力に対しても屈することなく怒りの声を上げ続けるヒロシマの反戦反核の運動をたたきつぶそうとする攻撃です。今回の立ち入り規制=集会禁圧は一連の「ヒロシマつぶし」の攻撃の一環であり、ついに広島市当局が集会の禁圧に乗り出したと言う点で画歴史的な反動的決定です。


 第二に、今回の決定は、8月6日「原爆の日」の平和公園周辺での反戦反核運動を全面的に禁止する事を狙うものであり、「原爆の日」を中心に取り組まれてきたヒロシマ・ナガサキの反戦反核運動の解体を狙うものです。

 毎年、8月6日の原爆ドーム前では当実行委員会の呼びかける集会以外にも様々な団体が反戦反核・平和を訴える集会や催しをやっています。今回の決定は、これら全ての反戦反核集会をまとめて禁止するものです。戦前と同じく、基本的人権である表現の自由を抑圧するものであり、広島の反戦反核運動を丸ごと抑えつけようという攻撃です。

 広島市当局は、昨年の原爆ドーム前集会に参加した5名の仲間が不当にも逮捕・起訴されている事(8・6弾圧)を理由に「衝突事故を受け、再発防止のために」という理由で今回の決定を正当化しています。このことは逆に、8・6弾圧が、8月6日の反戦反核集会を禁止するための「見せしめ」としての政治弾圧であった事を示しています。8月6日に原爆ドーム前で反戦反核の声を上げたら、核武装や改憲を主張する右翼が襲いかかってくる、右翼と対峙して集会を守ろうとすると逮捕・投獄される、そしてそれを理由に集会が全面禁止される。戦前の官憲による集会弾圧と何が違うというのでしょうか!


 第三に、今、イスラエル代表を記念式典に招待することに対して怒りの声が上がっています。松井広島市長はロシアは招待しないのに、イスラエルを招待することを「ロシアが特別」などと言って居直っています。松井市長の教育勅語使用、平和ノートからの「はだしのゲン」削除に対しても抗議の声が上がっています。今回の広島市の決定は世界が戦争に突入する中で、記念式典のあり方、広島市・松井市長の姿勢に対して「おかしい」と抗議の声を上げることそのものを禁圧するものです。

 ウクライナ戦争は米欧帝国主義とロシアによるウクライナの奪い合いの中で起きている戦争であり、またアメリカにとっては中国侵略戦争に向けてロシアを弱体化させる戦争として位置付けられています。米欧の側からもロシアの側からも侵略的・強盗的戦争であり、広島市がどちらかの側に立つということ自体が間違っています。

 また、ハマスを中心としたパレスチナ人民の10・7蜂起は侵略と虐殺・抑圧の下に置かれ続けてきたパレスチナ人民の解放を求める決死の闘いであり、人間として当然の決起です。これに対するイスラエルの虐殺は侵略と抑圧を永続化し、民族丸ごと抹殺しようという不正義の侵略戦争です。

 こうした民族抹殺の侵略戦争で、大虐殺を今現在も繰り広げているイスラエルに対して市は断固抗議をすべきであって、これまでと同じように記念式典に招待するなどということはもってのほかです。

 何より、日本政府・岸田政権がウクライナ戦争で米欧の側につき、パレスチナ虐殺を繰り広げるイスラエル支持の姿勢を示し、アメリカと一緒に中国侵略戦争に突き進もうとしているとき、「ロシアは招待しないが、イスラエルは招待する」というのは、岸田政権の戦争政策を後押しし、世界戦争の一方の側の立場に立つことを市として宣言しているものであり、断じて許されることではありません。

 「過ちは繰り返しませぬから」という碑文の誓いは戦争を2度と繰り返さないということです。広島市の姿勢は一方の側に立って戦争を促進するものであり、ヒロシマの誓いに対する裏切り行為です。


以上の理由から

 ① 5月7日に発表された8月6日の平和公園立ち入り規制の撤回を求めます。

 ② 記念式典へのイスラエル代表、及びイスラエルを支える米国代表、そして米国とともにイスラエルを支え、中国侵略戦争に突き進む岸田首相の招待をやめるよう要求します。


 私たち8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、8月6日当日まで、広島市に対して今回の決定の撤回を求めていきます。同時に、どのような規制や弾圧があろうとも、岸田首相、及びイスラエル代表・米国代表の式典参加を許さず、全世界の人々とともに世界核戦争を阻止するため、「中国侵略戦争阻止! 岸田政権打倒! 反戦反核つぶしの8・6弾圧許さない! パレスチナ連帯! 世界戦争とめよう!」を掲げ、8月6日朝の集会とデモを貫徹することを宣言します。


以上