まず、パネラーの4人がそれぞれの立場から問題を提起をしました。
1、井上明彦さん(広島弁護士会)は、弁護士の立場から条例案(2条、5条、6条)の問題点について丁寧な解説と批判を加え、憲法で保障された「思想・良心の自由」や、「表現の自由」への強い懸念を表明されました。
2、実行委員会からは、条例の目的が8.6式典デモの禁圧であり、日米が対中国侵略戦争へと向かう中、「平和推進」や「祈り」の名で、8.6ヒロシマから反戦反核の声をつぶすための戦争・改憲攻撃だと暴き、8.6デモの意義はますます決定的だと訴えました。
3、医療労働者からは、コロナ禍の医療現場の「非平和」的現実と、それでも強行される「平和の祭典」=オリンピックの欺瞞に怒り、日本でも世界でも医療従事者、労働組合が闘いを始めている現実を報告。私たち労働者、市民こそが平和をつくりだす主体だと訴えました。
4、広大生からは、この条例案は「平和」をタテマエにして具体的な課題の解決を避けていると根本から批判し、高い学費・奨学金という名の教育ローン・コロナを口実とした課外活動の禁止など、平和とは程遠い学生生活の現状を報告。しかしコロナ禍の中で若者の反乱が始まっており、「平和」は闘いとるものだと呼びかけました。
そのあとの討論では、参加者が「平和」に向けて、8.6 に向けて、何をなすべきか、熱い発言が続きました。平和推進条例の6月制定を許さず、8.6反戦反核・菅政権打倒デモに向け、大いに団結を固めました。