4月9日の記者会見で、松井市長は今年の記念式典の縮小を検討すると明言。その際、あろうことか「今回は慰霊に目的を絞るという性格付けをして…」と、式典の目的を変えようとしていることまで言及しました。
私たちはこのかん、広島市に対し、平和記念式典の内容・目的の方を問題にし、そこの討議を求めてきました。現在の式典のあり方は歴史的なものでけっして不変のものではないのですが、松井市長は「慰霊重視」に偏り、被爆者の悲願である「世界恒久平和の実現(核廃絶)」を後景化させていました。
私たちは拡声器を用い、その姿勢に抗議してきたのですが、今年被爆75周年という節目にあたって、新型コロナウィルスへの対応に便乗する形で、式典の内容を一方的に変更しようとしているのではないかと大変危惧します。
(4月10日付中国新聞)